簡単な話だった。
その晩。
優斗は午前一時五十分からスマホを握って待った。
静かな部屋。
冷蔵庫のモーター音だけが聞こえる。
二時ちょうど。
通知音。
ピコン。
画面を見る。
そこには確かに表示されていた。
**見てるよ**
だが。
その下に続きがあった。
**見てるよ。後ろから。**
優斗の全身が固まった。
後ろには壁しかない。
振り返る。
当然誰もいない。
しかし。
スマホに再び通知が届く。
**今振り向いたね。**
優斗は思わずスマホを落とした。
—
次の日。
優斗は防犯カメラを買った。
部屋を映すように設置。
夜中まで録画した。
翌朝。
映像を確認する。
午前一時五十九分五十秒。
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