近くにいた店員にも写真を見せ、最近草薙氏を見かけなかった聞いてみたが、やはり収穫は得られなかった。
「草薙さん・・・どこいっちゃったのよぉ・・・」悲しくなるアカネ。
・・・・・・・・・・・・
【峠の走り屋】
食事を終えた三人が次に向かうのは、草薙氏のトラックが乗り捨てられていた現場である。
ガクンガクンとノックしながら走り出す黒のランクル。
運転はペーパードライバーの綿メイだ。
「大丈夫かコレ」
「綿メイ信じたワタシがバカだった」
「大丈夫!まーかせなさい!!・・・で、どっち?」
「あっち!!」アカネとリョーコがビシッと北西を指さす。
「またクラーク先生か!」
道道141号線、通称「樽前錦岡線(たるまえにしきおかせん)」を北上するランクル。
樽前山のすぐ近くを通る道路なのだが、うっそうとした木々が林立する中を走るので、なかなか樽前山の姿を拝むことはできない。
しばらく走ると、やがてT字路に出くわした。
「樽前山五合目ゲート」だ。
右に行くと支笏湖。左に行くと樽前山だ。
だが樽前山側は本当に登山道で、右の支笏湖へ向かう道も非常に狭く、
「この先 走行注意 路肩弱し」の看板が出ている。
とても大型トラックがスルスルと入って行けそうには見えない。
そう、まさにここが草薙氏のトラックが乗り捨ててあった場所である。
三人はランクルから降り、しばらく周囲を眺めた。
リョーコが口を開く。
「ワタシの予感だと、何者かに追われた草薙さんは、ここまで逃げてきたものの、進退極まって、トラックを捨てて左の登山道に徒歩で入っていったんじゃないかな」
一理あるとアカネは思った。
その時である。後方から数台の車列が爆音を鳴らしながらやってきた。
R32、S13、ランエボ、そしてロータリーサウンドを響かせてFCとFDがやってきた。
アカネのランクルの後ろにつけて、男たちがぞろぞろ降りてきた。
「よぉ彼女、この辺じゃ見かけない顔だね。観光かい?」
「うほっ、内装ピンクのファーだぜ! なかなかイイ趣味してんじゃん」























Mameです。楽しんでいただけたでしょうか?
13Pで、リョーコと拓也のちょっとムフフな流れがありますが、
実は元の原案段階ではさらに長く、じっくりと、禁断のシーンがつづきました。
書き上げてとても満足したのですが・・・さすがにこれは奇々怪々からもBANされる!と思い、
校了版ではムフフの入口あたりで抑えることにしました。
いつかチャンスがあれば、「ピンクのしおり」バージョンも書きたいところです。
ま、無理かな。