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不思議体験

たちさんによる不思議体験にまつわる怖い話の投稿です

閉じ込められた私
長編 2026/06/04 23:49 47view

私は幼少期によく父とリサイクルショップ巡りをしていた。
父は洋服や雑貨を見て回り、私はおもちゃ売り場で欲しいものがないか探しては父におねだりをして購入してもらっていた。

ある日、片道1時間ほど離れた街にあるリサイクルショップへ父と母と3人で訪れた。
すぐに私はおもちゃ売り場へ急ぎ、父と母もそれぞれ何かいいものがないか店内を見て回っていた。
ある程度、おもちゃ売り場を見て回り、欲しいものが無いので父の元へ向かった。
父は雑貨コーナーにいて、珍しいものが無いかじっくり吟味している。
父の近くで雑貨を見ていると、ふと、ある絵画というか子供向け?の絵があることに気づいた私はその絵を見た瞬間からすごく気に入り、両親に買いたい!とお願いしてみた。
両親は、
「珍しいね」
「いつもはおもちゃばっかりなのに」
と言いながら珍しいものを欲しがる私を見て、少し小馬鹿にしているようだった。

大きな窓のあるお家を目指して、可愛らしい動物達が道を歩いている絵だった。
ライオンや虎、熊にキツネや鷹などがキャラクターとなり可愛らしく描かれている絵。
値段を確認すると数百円と安かったこともあり買ってもらえることになり、わたしはすごく喜んだ。

帰宅しすぐに、20〜30分ほどかけて、自分の部屋のどこに飾るかを考えたが結局机の左斜め上の位置にし、机から目線が届く所に飾れて満足していた。

ある日の晩のこと。両親と喧嘩をした私は部屋に閉じ籠り、机からあの絵を見て、泣きながら動物達に語りかけてるように独り言を言っていた。
どのくらいの時間が経ったであろう、泣き疲れた私はいつの間にか寝てしまっていた。

その時、私はある夢を見たのを覚えている。

どこか見覚えのある風景を眺めながら私はある建物を見つけた。
大きな窓のある建物…
「あの窓は、私がいつも見ている絵のお家だ!」
絵と全く同じ風景を見てはしゃいでいた。
その後、目を覚ますと朝になっており、すぐに両親のもとへ行き、夢の話を聞かせた。
すっかり、喧嘩のことなど忘れていた。
「また、みたいな…」と強く願った。

それから10年ほど月日が流れ、実家を出て一人暮らしを始めることが決まっていた私は部屋の片付けをしていた。
タンスの奥から小学生の頃に買ってもらった絵が出てきた。
懐かしさを感じなながらも、少し子供っぽいと思った私は思い切って絵を処分することに決めた。

父に、「この絵後で処分するなり、売るなりしていいから。」と伝え、手元から離れることになった。
そして、家を出る前日の晩。
10年ぶりに私はあの絵の中に入っている夢を見た。
「明日、家を出るから最後に夢を見せてくれたんだ!」と勝手に解釈し喜んだ。
以前と同じ場所から見える風景。
しかし、どこか違和感を感じたので周りと見渡すと、建物にある大きな窓から子供の頃の私の姿が見える。
「あれ?私?」
そこへ、可愛く描かれていた動物達が近くを通りながら何か話をしているのが聞こえてきた。
「おい!見ろよ!いたぞ!あそこだ!」
絵の中に絵が描かれてる動物達が建物を指差し今にも建物に向かって行きそうな雰囲気だ。
そして、その動物達の手にはナタ、ナイフ、斧などを持っている。
私は理解が出来ず、そのまま立ち尽くしているだけ。
「おい!早く行こうぜ!あいつ、俺らのこと捨てたんだ!」
「あいつは酷いやつだ」

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