車を運転される方は見かけたことがあっても使用したことがないと思われるものがあります。それはトンネル内に設置されてある電話。
緊急時や車の故障、事故などがあった場合、道路管制センターなどにつながるという。
私は一度だけ使用したことがある。
数年前、友人達と遊び、その帰り道でのこと。
私と他にもう1人助手席に友人を乗せ話をしながら帰路についていた。
そして、ある峠道にあるトンネルに入った。
すると、アクセルを踏んでもなかなかスピードが出なくなり今にも止まりそうな状態に。
幸いなことに少し先に車一台分停車できるスペースがあり、なんとかそこまで車を進ませた。
夜も遅かったので全く車は通らず渋滞にもならなかったので安心した。
整備士の友人がいたので連絡し、来てもらおうと思ったがトンネルの真ん中付近だったのでスマホは圏外。
すると目の前に電話ボックスがあった。
よかったーとりあえず、どこに繋がるかわからないけど連絡しよう。と思い電話ボックスの中へ。
とりあえず、警察とかに連絡いくのかな?などと思いながらコールを聞いている。
すると、突然、
ザザザっー
ゴロゴロ
と何かが崩れる音が聞こえてきた。
壊れてるのかな?と思っていると、
「うわー!助けてくれー!頼むー」
とハッキリ男性の声が聞こえた。
私は驚き、受話器を投げ捨て、車に戻り、友人に説明しようとした。
しかし、友人は寝ているのか、座席に座り、下を向いたままだった。
「おい!起きろ!こんな時に寝るなよ…」
すると、友人は顔を上げ、
「助けてくれ!頼む!助けてくれ!」
と私を掴んできた。
「おい!落ち着け!何言って…」
友人の顔を見ると別人の男性が必死に私に叫んでいる!
「うわー!」
私はエンジンをかけ、アクセルを踏み、急いでトンネルを抜けた。
車が故障してたことも忘れ、気付けばアクセルを踏んでいた。
トンネルを抜けると友人は落ち着きを取り戻し、
「おっ!車、大丈夫じゃん!よかったー!帰れるー!」といつもの調子に。
「お前、何も覚えてないのか?」
「は?何が?車、止まって、電話しに行ったよな?」
私は頷いていると、
「お前、だれと喋ってたんだよ笑
めっちゃ大きい声で何が叫んでだぞ笑」
何もかもおかしい。
友人の様子も。
友人の見た光景も。
私が聞いた叫び声も。
そこからはどうやって帰宅したかあまり覚えていない。



























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