母「それでね、その人はご飯を食べさせて貰えなくて亡くなったの。しかも、その人の遺体は親に食べられてしまったのよ。」
私「食べられちゃったの?」
母「そう。もしかしたら沙由香も食べられちゃうかもしれないの。」
私「怖い…」
母「大丈夫よ。もしね、『ふじまさん』って人がいたら、こう言うの。『かがみのひめさん。かがみのひめさん。おひとつししょく、さしあげます』って。じゃないと『ふじまさん』に食べられちゃうから。いい?」
私「うん、わかった」
…何となく前から思っていた。藤間さんは、悪人だと。全てこの人の所為で不幸が起きるんじゃないかと。
私「…鏡の姫さん。鏡の姫さん」
輝美が青ざめて私を見る。
私「お一つ『死食』、差し上げます。」
私がそう言った刹那、確かにそこにいた。
此処に閉じ込められていた少女と、その兄が殺したと思われる沢山の人が。
ー ー ー ー ー
「W県O村にある林の中の小屋で、男女二名の遺体が発見されました。男女二名は、儀式の様な事をしていたと思われます。男性はオカルト研究家の 藤間 啓太 さんと判明しており、専門家は『オカルトの儀式の最中だったんじゃないか』と話しています。そして、小屋の中にはカメラの三脚があったものの、カメラ本体は見つからなかったとの事です。」
テレビのニュースキャスターの声をぼんやりと聞き流す。
私「…輝美には感謝しなきゃ。あなたのお陰で…」
やっと、私の脅威は居なくなったんだから。
「続いてのニュースです。K県E市に住んでいる、オカルト研究家の 高場 和弘 さんが自宅で亡くなっているのが発見されました。死因は不明であり、この原因不明の死は今回で三十名となりました。この原因不明の死には共通点があり、それは『食事中にスマートフォンを見ていた』という事です。このテレビをご覧になっている皆様、『絶対に食事中にスマートフォンを見ないで下さい。』」

























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