「最近多いよね〜」
ファミレスで輝美と食事をしていると、急に輝美が呟いた。
私「…何が?」
輝美「何って、沙由香ニュース見て無いの?」
私「私あんまりニュース見てないんだよね。」
輝美「そっか。最近ね、飲食店で原因不明の急死が相次いでるのよ」
私「何それ?毒でも盛られた訳?」
輝美「いや、遺体を解剖しても死因は不明。料理に毒が盛られた痕跡無し。だけど今月でもう十六人も亡くなってる。この十六名には共通点があるんだよ。」
私「え…?何?」
輝美「それは…『スマホ・パソコン・タブレット・テレビなどを見ながら食事をした』事。」
私「どういう事…?」
ニュースを見てない所為でこんな事が起きていたとは知らなかった。
輝美「それが判んないから怖いんだよ。取り敢えずスマホ見ながらご飯食べるのは辞めた方が良いね。ま、私は前からやってないけど」
私「そうだね…」
何故、食事中にスマホやテレビなんかの情報端末を見た者だけが死に至るのだろう。
私「……ねぇ、輝美ってオカルトとか心霊とか呪いとか得意だよね?」
輝美「?うん、そうだけど…あ、もしかして沙由香もそういうの興味あr」
私「ちょっと気になっただけなんだけどさ。食事中にスマホを見た人だけが死んでるなら、何かそういった『祟り』みたいなのがあるんじゃないかと思って。でも私はそういうの詳しくないから、なんか輝美なら判る事あるかな〜って」
輝美「あぁ……う〜ん、でもスマホ見ながら食事しただけで祟られるとか聞いた事無いよ?」
私「そうだよね…」
輝美「……だけど、近い話を聞いた事はある。それは…」
昔、私に都市伝説なんかを色々教えてくれた高校の時のF先輩から聞いた話。
F「昔の日本は、鏡の向こう側を『あの世』として扱っていたらしい。岩田(輝美)、知ってたか?」
輝美「よく降霊術で使われたりしてるのは知ってましたが、それについては知りませんでした。」
F「それでな、鏡を見ながら食事してはいけないって言われてたんだ。…何でだと思うか?」
輝美「鏡は餓鬼の通り道で、鏡を見ながら食べてしまうと餓鬼に食事を奪われる、というのは前にネットで見ました。」
F「確かに、それも間違ってはいない。けれどもう一つあるんだ。食事中に鏡を見る…それは『あの世を見ながら食事する』という事になる。そして、あの世に近い物を食す事によってあの世と関わりを持ち、魂を抜かれてしまうんだそうだ。それを昔の人々は『死食』と呼んでいたんだとか。」
輝美「……っていうのを私は聞いた。十六名の原因不明な死と関係があるか判んないけど」
























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