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呪い・祟り

ASAHIさんによる呪い・祟りにまつわる怖い話の投稿です

おつたいさまをよろしくお願いします
長編 2026/04/29 19:19 134view

注意:このお話はいわゆる、自己責任系のお話になります。
苦手な方はブラウザバックを推奨します。

 久しぶりに会う友人(以下A)と昼食を食べに行った時の事。
Aは少し瘦せていた。今思えば。体調がすぐれないのか、顔色も悪かったような気がする。
だが、その目はギラギラと輝いていた。

「これ、前に借りてた金、返すわ」
店に入り、座ってすぐに、何年か前に貸していた数万を利子付きで返された。
結構金にだらしない奴だったので、はぐらかされて返さないんじゃないかと思っていたので、
とても驚いた。
届いた昼食を食べながら、詳しい話を聞いた。

競艇で儲けたらしく、僕はそういったギャンブルをやらないので詳しくは分からないが、
見せてきたアプリの当選結果の欄に相当な額が表示されていた。

「懐に余裕があるうちに返しとこうと思ってさ。ついでに相談事があって、聞いてほしいことがあるんだけど。」
食後のコーヒーを一口飲み、咳払いした後、彼は神妙な面持ちで話し始めた。
「去年、兄貴が結婚したんだけどさ───」

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 兄貴が高校時代の同級生の女性と就職先で再会し交際して、籍を入れたんだけど、
挙式後に義父からの頼みで、奥さんの実家で今度は神前式(和式の結婚式)を挙げることになったと聞かされたんだ。
 金持ちや芸能人が偶にやる「二度婚」という奴らしい。
二次披露宴なら聞いたことがあるが、

付き合いが多い人間には、そういうのもあるのか、と思ったよ。

 奥さんの実家は移動には自家用車が必須な位に相当な田舎、親族も高齢な方が多くて、
バスや車を使った長距離の移動にも問題あったらしく、去年行われた結婚式にも
義父方の多くの親族が健康上の理由で参列できなかったとの話だった。

 なので、費用はすべてこちらで出すので、どうかこちらにきて結婚式をもう一度やってほしいとのことだった。
「老い先短い老人達に孫娘の晴れ舞台を」と言われては兄貴も断れず了承したようだ。

 後日、二度目の結婚式当日、新郎側の代表として俺が運転手となり、その奥さんの実家に向かった。
田舎の一本道を車で進むと、突然、光景が変わった。

 巨大な屋敷が現れたんだ。立派な庭。手入れされた松。
そして駐車場には高級車が何台も並んでいる。
メルセデス、レクサス、ポルシェ───
 その中に自分の軽自動車が一台交じるのが、すげぇ惨めだったよ。

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