私「輝美、起きて」
輝美「ん〜?海老の惑星(?)」
流石に輝美の寝言にも慣れてきた。
私「藤間さんも起きてください」
藤間「あと五時間…」
私「儀式間に合いませんよ」
輝美「おはよ…」
私「おはよ。ちょっと藤間さん起こすの手伝って」
輝美「ああ、藤間先輩一回寝ると中々起きないんだよね。百物語した時、途中で藤間先輩寝ちゃってめちゃくちゃ大変だった思い出があるわ」
私「どう大変だったの?」
輝美「皆んな、藤間先輩が幽霊に取り憑かれたと思って大騒ぎ。焦って怪談仲間の一人がお清めの塩掛けたら偶々口に入ってしょっぱさで目が覚めるっていう。他の人はお坊さんに電話したりしてたから色々大変だった。」
私「うわぁ…」
輝美「取り敢えず…数滴顔に水垂らすか」
輝美は水道の水を持ち運び用の小さいコップに少しだけ入れて持って来た。そして数滴と言っていたが、割とドバッと顔に水を掛けた。
藤間「うぇ!?冷たっ!?」
輝美「そろそろ行く時間です」
藤間「あ…マジ?」
丁度零時三十分前ぴったりに宿を出た。輝美は機材を持っており、少し重そうに見えた。
私「輝美って寝ぼけてると変な事言うよね」
輝美「え、そんな変な事言ってた?」
私「さっきは『海老の惑星』とか言ってたよ。これで今日三回目。」
輝美「何それw」
藤間「『海老の惑星』って何w」
そんな事を話しながら歩いていると、林が見えた。夜の林は闇に包まれていて昼間とは全く違う場所の様に思えた。
懐中電灯を着け、輝美先頭で真っ暗闇を進んで行く。林から小屋までの距離がとても遠く感じた。
藤間「凄い迫力だ…」
輝美「早速入りましょう!!」
藤間「これから僕生贄になるっていうのに妙にハイテンションだな」
輝美「だって生贄の儀式の様子見れるなんて普通人生に一度も無いですよ!!」
輝美は小屋の中に入ってカメラを三脚に固定する。藤間さんは四隅に置いている蝋燭に火を灯した。

























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