成美の父と母、それから年の離れた妹、家族4人があの時部屋に忍び込んでたらしくて。
部屋は暗かったし状況が状況なもので、あの時は全く気付きませんでしたが。
父親の方は身体を壊して働けず、妹の方も先天的な病気とかで一家は行政からの支援でなんとか生活していたと聞き及んでいます。
要するに、始めから成美は僕に家族全員の未来を背負わせる魂胆だったようです。
別れ話を切り出され復縁も絶望的と知り、将来を悲観して家族諸共私を道連れにしてやろうと思い立ったんでしょうね。
貧すれば鈍する、とはよく言ったものです。
もちろん私に何の責任もないというのは理屈としては理解しています。
けど私の別れ話が引き金となり成美の家族全員が悲惨な最期を遂げたという事実は、今も心に深い傷となって残っています。
そういうわけで私が未だに独身でいるのは、相手だけでなくその家族もまともなのかどうか、どうしても気になって不安になってしまうからなんですよ。あれこれ心配するより独り身の方が気楽です。
皆さんも肩書きに惹かれて寄ってくる人間には気をつけて下さいね。
話はこれで以上です。お読み頂きありがとうございました。
前のページ
3/3
この話は怖かったですか?
怖いに投票する 33票






















こわ
怖すぎる
どこのアルカ◯ダやねん
最後で鬼◯の刃の産屋敷ボンバー思い出した