お父さんとお母さんの声です!
ゆうとくんは、飛び起きるように玄関へ駆け寄りました。
「お父さん!お母さん!」
ゆうとくんが二人に抱きつくと、お母さんは心配そうな顔で言いました。
「どうしたの、ゆうと?顔が真っ青だよ。」
ゆうとくんがさっきあった怖い出来事を話すと、お父さんとお母さんは顔を見合わせました。
「そんなこと、何もなかったよ。」
「うん、僕たちが帰ってくるまで、ずっと静かだったよ。」
ゆうとくんは信じられませんでした。さっきまであんなに怖いことがあったのに…。
でも、お父さんとお母さんの顔を見ていると、嘘をついているようには見えません。
「…そっか。僕の、気のせいだったのかな…。」
ゆうとくんは少しだけ安心しましたが、まだ心臓はドキドキしていました。
その夜、ゆうとくんは自分の部屋で寝るのが怖くて、お父さんとお母さんの部屋で一緒に寝ました。
そして、次の日の朝。
ゆうとくんがリビングに行くと、昨日は閉まっていたはずの窓が、少しだけ開いていました。
そして、窓のそばの床には、小さな、小さな手形が、うっすらと残っていたのです。
それは、ゆうとくんよりもずっと小さな、誰かの手形でした。
この話はフィクションです
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ゆうとくんは中三になり受験勉強してました
夜食のカップヌードルをお母さんが忘れました
ゆうとくんはすねました
↑の人何いってんの?