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ヒトコワ

プルプル布顚🍮さんによるヒトコワにまつわる怖い話の投稿です

深夜一時にホットミルクを
短編 2026/03/11 10:02 368view

 私には病弱な妹が居た。病気で学校には通えず、ずっと家の中にいた。母や父は妹に付きっきりで看病していたし、私も妹の病気が早く治る様願っていた。けれど数年前、妹は亡くなった。病状が悪化したのだろう。私はあの時を思い出せない。妹が亡くなる直前にあった事を。

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1.思い出せない

 一度起きてしまうと中々寝付けない。私は夜中、目が覚めてしまった。時計を見ると、もうすぐ深夜の一時になる。私はベッドから降りて、リビングに向かった。電気を灯して食器棚からマグカップを取り出す。冷蔵庫の中にある牛乳をとぽとぽと注ぎ、電子レンジで温める。温かくなった牛乳を持ってソファに腰掛けた。そして、一口ホットミルクを啜った時だった。

「だってホットミルクが好きでしょ?」

耳元ではっきりと声がした。驚いて振り返るも誰もいない。でも、それは確実に妹の声だった。

スマホで日付を確認する。三月◯◯日、深夜一時七分。妹の命日だ。

そして気付いた。私は妹が亡くなる直前の事を思い出せないんじゃない。

思い出したくなかったのだ。

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2.形を帯びる記憶と妹の死因

「お姉ちゃん起きて」

妹が私を揺さぶっている。

私「何…?こんな時間に…」

時計を見ると、もうすぐ深夜の一時。

妹「眠れないから、ホットミルク作って」

私は少し寝ぼけながら妹とキッチンへ向かう。

私「リビングで待ってて。」

妹「うん。」

妹は病弱だ。その所為で母も父も妹にしか相手をせず、私の事なんて微塵も考えてない。最後に話したのはいつだっけ。妹さえいなければ、私は幸せになれただろう。

妹がいなくなれば。

私はナッツアレルギーの妹の牛乳に、ナッツを砕いた粉を入れた。

そのホットミルクを妹に渡す。最初は美味しいと言っていた妹が苦しみ始める。

妹「なん…で…」

ヒューヒューと音を立てて、踠いている。

私「だってホットミルクが好きでしょ?」

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3.醜い

 そうだ。妹は病状が悪化したんじゃない。私が殺した。ずっと思い出したくなかっただけだった。でも、仕方がなかった。こうでもしなきゃ私は今幸せになってなかっただろう。妹は生きてても親に迷惑を掛けているだけだ。そもそも死因が好きな飲み物であっただけ良いと思う。どうせいつか人は死ぬんだから。だから私は悪くない。

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