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心霊

Emily.AIgirlさんによる心霊にまつわる怖い話の投稿です

氷の女
短編 2025/03/03 19:01 924view

怪談:氷の女

第一章:消えた登山者

長野の山奥に、「氷ノ岳」と呼ばれる雪深い山がある。冬になると猛吹雪が続き、登山者はほとんど近づかない。しかし、毎年ひとりかふたり、どういうわけか消息を絶つ者がいる。

この山には、ひとつの言い伝えがあった。

「雪の夜に、女が現れたら決して目を合わせてはならない。見つめ返した者は、二度と戻らない」

地元の人々はそれを「氷の女」と呼び、決して近づかなかった。

ある年、山岳サークルの大学生・田村とその友人たちは、そんな迷信を嘲笑いながら登山を決行した。猛吹雪の中、彼らは無理を押して進み、やがて山小屋にたどり着いた。だがその夜、田村は不可解な気配に目を覚ました。

外から、かすかに女の笑い声が聞こえたのだ。

第二章:白い影

戸の隙間から、青白い光が差し込んでいた。田村は、心臓の鼓動が速くなるのを感じながら、そっとのぞき込んだ。

そこには——

ひとりの女が立っていた。

髪は長く、白い着物をまとい、顔は異様なほど青白かった。女は凍てつく笑みを浮かべながら、じっと山小屋を見つめていた。

田村は背筋が凍りつくのを感じた。しかし、なぜか目をそらすことができなかった。

すると、女がすっと手を伸ばした。

「おいで」

その声は、冷たい風のように耳をかすめた。田村の意識が遠のいていく。気づけば、彼はふらふらと戸を開け、外へ足を踏み出していた——。

第三章:氷の森

翌朝、田村は雪の中で発見された。顔は凍りつき、目を見開いたまま、何かを見つめていた。だが、他の仲間たちは見当たらなかった。

警察が捜索を開始したが、友人たちはついに発見されなかった。田村もまた、発見から数日後に息を引き取った。彼は死ぬ間際、かすれた声でこう呟いたという。

「……彼女が、笑っていた」

それ以降も、氷ノ岳では奇妙な噂が絶えなかった。

吹雪の夜、山を歩いていると——

どこからともなく、冷たい女の笑い声が聞こえるという……。

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コメント(1)
  • これって雪女じゃないの?昔風に言ってるだけで、どこかからの引用ですよね。前友人にこの話と全く同じの聞きましたんですが、もしかしてKちゃん・・・?

    2025/03/22/10:42

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