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心霊

ねこじろうさんによる心霊にまつわる怖い話の投稿です

SIGNAL(シグナル)
長編 2026/02/02 08:43 139view

あなたはこんな体験をしたことはないだろうか?

…夜一人部屋にいる時、突然明滅する蛍光灯。

…とっくに時節は過ぎたというのに、聞こえてくるセミの声。

…地震でもないのに畳に落ちる仏壇の遺影。

…そしてふとした時にフワリと鼻腔を掠める、亡き人の香り。

そんな時多分あなたは単なる不思議な出来事で済ませるだろう。

でももしこれらが意味のあることだとすると、、、

※※※※※※※※※※

会社で同期の篠原はで入社以来の長い付き合いなんだが、今年の秋口くらいからかれこれ二月くらい欠勤している。

最初のうちは単なる風邪くらいに思っていた。

でもいつまで経っても出社してこないので携帯に連絡を入れると、入院しているということだった。

それで12月最初の週末に、彼女の実奈と連れだって見舞いに行くことにしたんだ。 

※※※※※※※※※※

病院は郊外の閑静な場所にひっそりとあった。

古びた病棟個室の窓際に横たわる篠原は、かつての面影さえ感じさせないくらいに変わり果てていた。

どちらかというと明るくてがっちりしたタイプだったのが、頬はこけ手足は枝のようになっている。

この姿を見た途端、俺は彼の病状がただならぬことを悟った。

俺と実奈は型通りの挨拶の後、ベッド横のパイプ椅子に座る。

実奈が見舞いの花を枕元のテーブルに飾っている間、俺は篠原としばらく他愛もない話をしていた。

そして会話が途切れた一時の間の後、篠原がボソリと呟く。

「胃ガンなんだ」

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