次の年の冬、俺は学校で夕方まで遊び
一人家まで歩いていた。すると後ろから
誰かが走ってくる気配
「俺君!」
転校生だった、久しぶりに話したが
何一つ変わってない、ボロボロの服
光の無い目、ニコニコと笑うあいつ。
「お、おぉ、久しぶり、なんの用やねん」
「いや、一緒に帰りたいなって…だめ?」
「まぁええけど…」
他愛もない話をしながら歩いていると
あることに気付いた、転校生の体。
胸や腕、足など、顔もよく見れば
ガリガリに痩せこけていた、貧乏だから
飯もろくに無いのか?でも何かおかしい
「お前…なんでお腹だけそんな出てるん?」
お腹だけ、ぽっこり出ていたのだ
でもそれ以外はガリガリだ、転校生は
愛おしそうにお腹を擦る
「そんなん女の子に聞いたらだめだよ〜」
「へ、へぇ…」
道の途中には踏切がある、そこを渡って
歩き続ければ家だ。
カンカンカンカンカン…
「そういえば、4年の時、私の引き出しに
「死ね」って書かれた紙あったよね」
まだ覚えとったんかい
心臓の音が少し早くなった
「えー…そうやっけ…?しらんわ〜…」
「虫も入ってた時あって、
この話は怖かったですか?
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こわ
怖すぎ