ちょっとびっくりしたんだよね」
「ふーん…」
カンカンカンカンカンカンカン…
踏切の音が長く感じる、冬なのに
じんわりと汗をかくほどで気まずかった
すると俺の手に冷たいものが当たった
氷より冷たかった、転校生の手だった
俺の手を握って、俺を見つめていた
「な、なんやねん」
カンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカン
明らかにおかしい、踏切が長過ぎる
転校生が言った。
「手紙ありがとう、虫もとっても美味しかった」
ギラギラとした目、大きな口を開けて笑う転校生
踏切が開くと同時に俺は猛ダッシュで
家に帰った、転校生は追いかけてこなかった。
玄関を開けて母に抱きついて離れられなかった。
めちゃくちゃ怖かった。
次の日学校に行って、恐る恐る転校生の
クラスに行くと、そいつの席が無かった
先生や友達に聞いても
「誰やそいつ?」「ゲームのし過ぎやろw」と…。
なんでバレたのかはわからない
俺が捕まえた虫と紙を食べていたとしたら…
あの膨れたお腹の中には…。
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怖すぎ