スコットランドのオーバートン橋は、ただの橋ではない。
その場所に足を踏み入れた瞬間、何かが背筋を這い上がるような、説明しがたい不安感に襲われる。
そして、そこを訪れる犬たちは、まるで見えざる手に引き寄せられるかのように、次々と飛び降りていく。
人々は、この橋を「犬の自殺橋」と呼び、口伝えにその奇妙な話を広めてきた。
しかし、最近になり、この橋に隠された“もう一つの顔”が囁かれるようになったのだ。
この話の発端は、地元に住むある老女の証言から始まる。
彼女は長年オーバートン橋の近くに暮らしてきたが、若い頃、橋の下で奇妙なものを見たことがあるという。
「その日は霧が濃くてね、橋の下はほとんど見えなかった。
でも、かすかに何かが動いているのが分かったの。
まるで人影のようなものが、下から私を見上げていたのよ」
地元の伝承では、この橋はかつて首吊り自殺の名所だったという噂がある。
19世紀後半、オーバートンの屋敷に仕えるある使用人が、この橋で命を絶ったとされる。
そして、その霊が未だに橋にとどまり、特に犬たちに取り憑くのだというのだ。
だが、橋にまつわる異常な現象はそれだけではない。
2005年、地元の家族が愛犬と一緒に橋を訪れた。
家族は笑いながら写真を撮り、橋の美しい景色を楽しんでいたが、その時、犬が突然、低い唸り声を上げた。
そして次の瞬間、犬は何かに追い立てられるように走り出し、そのまま橋の縁を越えて飛び降りてしまった。
「全てが一瞬の出来事でした。
犬が見えない何かに怯えているように感じたんです」と家族の父親は語った。
犬が飛び降りた場所を調べると、そこには古びたロープが絡まっていた。
そのロープは、かつて首吊りに使われたものではないかと噂されている。
さらに奇妙な話がある。
ある霊能者が橋を訪れた際、突然こう叫んだのだ。
「ここには“裂け目”がある!」
彼女の言う“裂け目”とは、この世とあの世の境界が不安定になった場所を指す。
霊能者は、犬たちがその裂け目から漏れ出る何かに引き寄せられていると主張した。
犬たちは、人間よりも敏感にその影響を受け、無意識のうちに橋の下へと飛び込むのだという。
こうした話を聞くと、オーバートン橋がただの橋ではないと思えてくる。
地形やミンクの匂いといった科学的な説明では到底片付けられない、何か得体の知れない力がこの橋に潜んでいるのかもしれない。
地元住民の間では、ある噂が密かに囁かれている。
行ってみたいねぇヽ( ・∀・)ノ
↑ま、まさか、自分の愛犬を連れて行こうだなんて、考えていないよな?