奇々怪々 お知らせ

心霊

ねこじろうさんによる心霊にまつわる怖い話の投稿です

彼女の部屋の片隅にいた【あれ】の話
長編 2024/07/03 12:04 22,678view
7

畳部屋に置くにはミスマッチなそれに向かい、俺は歩き近付いた。

それから中腰になるとゆっくり端っこを捲り、中を覗き見る。

そして「あっ!」と小さく悲鳴を出した。

カーペットの下に隠れていた畳の表面。

そこには、赤錆た鉄のようなどす黒いシミが広がっている。

そのシミは見ようによっては苦し気な男の顔にも見える。

いけないものを見てしまったような感覚になった俺は、すぐにカーペットを元に戻した。

その時だ。

またあのゾワリとした寒気が背筋を突き抜ける。

思わず振り返り視線をやる。

その先にあるのは押し入れの襖。

俺はゆっくり近付くと、緊張した面持ちで取っ手に手をかけた。

すると、

「ご飯出来きたよ」

未菜の声がしたので俺は慌てて向き直ると「分かった」と返事をし、和室を出る。

8/11
コメント(7)
  • 面白かった!

    2024/07/03/12:39
  • コメントありがとうございます!
    ─ねこじろう

    2024/07/04/09:48
  • もっと評価されていい作品ですよね~!
    応援してます。

    とく

    2024/07/19/15:54
  • ありがとうございます
    ─ねこじろう

    2024/07/19/22:31
  • ひきこまれました。

    2024/07/24/18:56
  • こういう話すきです。

    2024/07/25/13:20
  • コメントありがとうございます
    ─ねこじろう

    2024/07/27/18:51

※コメントは承認制のため反映まで時間がかかる場合があります。

怖い話の人気キーワード

奇々怪々に投稿された怖い話の中から、特定のキーワードにまつわる怖い話をご覧いただけます。

気になるキーワードを探してお気に入りの怖い話を見つけてみてください。