隙間から溢れだしたリビングの灯りが、隣室の暗いスペースを微かにあらわにする。
そこは8帖ほどの殺風景な畳の間。
正面の壁には押し入れの襖があり、あとはこれといった家具とかの調度品もなく、がらんとしている。
左手奥には、安っぽい無地のカーテンをかけられた窓が一つ。
ただちょっと気になったのは、その窓の下方の二畳ほどのスペースに敷かれた地味なペルシャ絨毯。
首を傾げながらも、閉めようと襖の取っ手に手をかけた時だった。
一瞬視界の端に奇妙なモノが入る。
不審に思った俺はもう一度室内に目をやった。
そこは地味なカーペットの敷かれた箇所。
その上に何だろう?
四つ足をした動物のシルエットを形作った影が、ポツンと立っているのが見える。
─え?犬!?
と思った時にはそれはすぐに消え失せた。
「何か食べますか?」
背後から突然聴こえた未菜の声に俺はビクリとすると、「そうだな、少しお腹空いたかも」と言いながら慌てて襖を閉じた。
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面白かった!
コメントありがとうございます!
─ねこじろう
もっと評価されていい作品ですよね~!
応援してます。
とく
ありがとうございます
─ねこじろう
ひきこまれました。
こういう話すきです。
コメントありがとうございます
─ねこじろう
最高です!でもちょっとグロいですね!(びっくりマークつける意味がわからん!)
こうゆう話好きです!ありがとうございます!
とっても面白かったです! 頑張ってください‼
k埠頭って神奈川埠頭のこと?
明々後日ミセスのライブいくからそれで思い出した