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心霊

ねこじろうさんによる心霊にまつわる怖い話の投稿です

彼女の部屋の片隅にいた【あれ】の話
長編 2024/07/03 12:04 22,612view
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3階で降り、彼女の背中に従いながら薄暗い廊下を真っすぐ進んだ。

右上方から射し込む夕暮れ時特有の西陽が眩しい。

未菜の自宅は廊下一番奥の角部屋だった。

※※※※※※※※※※

玄関上がり奥に洋室と和室が一間ずつ。

あとはトイレと浴室というシンプルな間取りだ。

洋室はリビングで、きちんと片付けられていた。

壁際にあるソファーに座ると、未菜は台所でコーヒーを準備してから二人分をガラステーブルに置く。

それからしばらく香ばしい香りを味わいながら、また二人で会話を楽しんでいた。

そして会話が途切れ一時の静寂が訪れた後、改めて話題をふろうかとした時だ。

何だろう?

ゾクリと射すような気配を背中に感じた俺は恐る恐る振り返り、そちらに目線を動かす。

先にあるのは隣の和室とを区切る襖。

俺は向き直ると、

「誰かいるの?」と、

隣に座る未菜の横顔を見て尋ねる。

だが彼女はただうつ向いたまま、無言でコーヒーカップを口に運んでいるだけだ。

気になった俺は立ち上がると襖のところまで歩き少し開けると、中を覗いてみる。

3/11
コメント(7)
  • 面白かった!

    2024/07/03/12:39
  • コメントありがとうございます!
    ─ねこじろう

    2024/07/04/09:48
  • もっと評価されていい作品ですよね~!
    応援してます。

    とく

    2024/07/19/15:54
  • ありがとうございます
    ─ねこじろう

    2024/07/19/22:31
  • ひきこまれました。

    2024/07/24/18:56
  • こういう話すきです。

    2024/07/25/13:20
  • コメントありがとうございます
    ─ねこじろう

    2024/07/27/18:51

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