座敷童の相対性理論
投稿者:竹倉 (9)
いま、こうして改めて見てみると、この少女は非常にきれいな顔立ちをしていることが分かる。
赤い振袖も良かったと記憶していたが、圧倒的に白い振袖のほうが似合っている。
素直にそう伝えてみた。
着物の色というのは、色々と意味があるらしく、こと白い着物というのは穢を浄化する装いなのだそうだ。
また、この世のものではない事を示す意味もあるらしい。
そういえば、じーちゃんがおねーさんのことを『ぼっこさん』てよんでいたけれども、おねーさんの名前なのだろうか?
その何気ない質問が気に障ったのか、ぼっこさんは少々不機嫌な表情を示す。口に運ぼうとしていた南部せんべいまで手の中で割れてしまっている。
「その呼び名は好きでねぇ。私は童女(ぼっこ)ではねぇし、こう見えて立派な大人だ。100年くれー前だったかに賢坊ちゅう小僧が勝手に付けた名だ。」
「賢坊?…..100年?」
「坊は賢坊さ知らねーのか?たしか、宮沢…..」
10歳の俺には到底理解が及ばない話であった。わかった事といえば、ぼっこさんは、ぼっこさんではないという事。
そして100年という途方もない数字の話しを当時のの俺は昇華することができなかった。
父と祖父が帰宅し玄関で出迎える。
二人共少し硬い顔つきをしている。
一体どうしたのだろう?
座敷へ戻ってみれば、案の定彼女の姿はなかった。
それから何日かは彼女を見かけることはなく過ごすことになった。
幼心に、寂しい事この上なく思った。
このまま彼女に会えないというのは、なんだか胸が締め付けられる感じがする。
明日は、明日は会えるだろうか……?
帰宅する当日の朝、ふと目が覚めると、果たして俺の顔を覗き込む彼女の姿があった。
「おはようでがんす」
満面の笑みで挨拶をする少女に俺も挨拶をし返す。
続きが気になります
えっ 続き気になる
文末は書き途中かな?面白いから続きが気になりました。
え、続きは?
お世話になっております。投稿主です。
下書きのメモ帳から全文をコピペしたつもりだったのですが、何故か中途半端なペーストとなってしまいました。
ネタではなく、メモ帳からも後半部がなくなってしまっています(酔ってなんかしたっぽい)
記憶を振り絞り、続きをアップしたいと思いますので、覚えていたらまた読んでやってくださいm(_ _)m
ちょっ、今、岩手の爺ちゃんちで荷物運び出してるわ!って、気持ちで読んでました😀
続き、楽しみに待っています。
「寄り合いから帰ってきた祖父と父の顔つきが険しかった」というところが気になりました。何か起こるのかな?
続き楽しみに待ってます!
とてもノスタルジックで香るお話でした。
続きが気になりますが高校生になった主人公が座敷わらしに会えたのかそれはまた別のお話という終わり方も良いのでは感じました。
今更投稿主です。
これ書いていた当時、自分的にはこれ以上ない作品としてアップしました。
結果的に後半紛失となりましたが、何度書き直しても、どうにもしっくりきません。
終わりは決してハッピーエンドではなかったです。むしろ鬱エンド。
嗚呼、きちんとバックアップを取っておけばよかった。