座敷童の相対性理論
投稿者:竹倉 (9)
「坊は神奈川さ帰ると、家主のジジイさ話しているのを聞いたでな、したっけ挨拶のひとつでもせねばと思ってな…」
せっかく顔を見れたのに、別れの言葉というのはやはり寂しいものだ。
少し、微妙な時間外流れる。
「坊、また私にな、私に会いに来てけろや…..どうぞお静かに、な」
そう言うと俺の頭を優しく撫でる。
そしてフワッと俺の目の前から姿を消してみせた。
厳密に言えば、深い瞬きをした後に目を開けたらいなくなっていたといった方が正しいか。
漠然と『人間ではないのかもしれない』とは思ってはいたけれど、実際に目の前で消えられると言葉も出ないものだ。
だがしかし、怖さは感じない。今更だし。
そして俺は改めて思ったことがある。
間違いなく、間違いなく彼女は俺の初恋の相手なのであると。
彼女がいた場所には、おはぎがひとつと、丁寧に折りたたまれた和紙が一枚。
中には千代紙で折られたた鶴がひとつと、和紙そのものに一言添えてあった。
「かごめ」
と。
一 2011/03月一
俺たちが神奈川県に戻った翌年の3月。
東北地方太平洋沖で大地震が発生する。
俗に言う、東日本大震災だ。
北海道以下、青森、岩手、宮城、福島など太平洋に面した地域は大洪水で多くの命を奪われた。
もちろん内陸も甚大な被害を被っている。
祖父祖母は無事であった。
周り近所の家は軒並み倒壊してきたようであったが、祖父の自宅は瓦一枚落ちておらず、全くの無傷であったという。
祖父はその奇跡に興奮しながら父にこう話していたらしい。
「ぼっこさんに守られたに違いねぇ」
続きが気になります
えっ 続き気になる
文末は書き途中かな?面白いから続きが気になりました。
え、続きは?
お世話になっております。投稿主です。
下書きのメモ帳から全文をコピペしたつもりだったのですが、何故か中途半端なペーストとなってしまいました。
ネタではなく、メモ帳からも後半部がなくなってしまっています(酔ってなんかしたっぽい)
記憶を振り絞り、続きをアップしたいと思いますので、覚えていたらまた読んでやってくださいm(_ _)m
ちょっ、今、岩手の爺ちゃんちで荷物運び出してるわ!って、気持ちで読んでました😀
続き、楽しみに待っています。
「寄り合いから帰ってきた祖父と父の顔つきが険しかった」というところが気になりました。何か起こるのかな?
続き楽しみに待ってます!
とてもノスタルジックで香るお話でした。
続きが気になりますが高校生になった主人公が座敷わらしに会えたのかそれはまた別のお話という終わり方も良いのでは感じました。
今更投稿主です。
これ書いていた当時、自分的にはこれ以上ない作品としてアップしました。
結果的に後半紛失となりましたが、何度書き直しても、どうにもしっくりきません。
終わりは決してハッピーエンドではなかったです。むしろ鬱エンド。
嗚呼、きちんとバックアップを取っておけばよかった。