座敷童の相対性理論
投稿者:竹倉 (9)
「!!!」
背後からかけられた突然の声に、俺は失禁したのではないかと思うほどびっくりした。
俺は背面にある襖をゆっくりと開けた。
襖を開けた正面には、高そうな座布団に鎮座している、忘れるはずもない彼女の姿があった。
変わらない切れ長の細い目には、やはりにこやかさが溢れ出ている。
俺は凄く嬉しくなった。
「まんつ、そこっと入ってねまってや」
そう言ってスッ…と差し出してきたのは、森永ミルクキャラメルと、例のせんべいだった。
「これ、また神棚から?」
「んだ。でも大丈夫だ。明日からはおはぎさ出てくるけな」
…..そういう問題ではないのだが。
俺は5年ぶりに会うこの少女をまじまじと見つめた。記憶していた雰囲気と違いはない。おかっぱ頭で、白い振袖を….あれ?
「…..坊よ、ちょっと立ってみなせぇ」
俺は言われたとおりに立ち上がった。
彼女は俺の正面に立つ。
身長は俺のほうが少し高いかな。
すると彼女は俺の体に両腕を回してきた。
つまり、今で言う『ハグ』の状態。
何しろ急な出来事であった為、頭の中は真っ白になっていた。
「ちっと見ねぇ間に、背っこ、おっきくなったなぁ」
嬉しそうに彼女は言った。
初めて出会ったのは5年前。
あの時は見上げる存在だったこの少女も、今は自分と変わらない。
変わった事といえは、着物の色くらいだろうか。
着物自体は真っ白なのだが、帯がまた鮮やかな真紅なのであった。
続きが気になります
えっ 続き気になる
文末は書き途中かな?面白いから続きが気になりました。
え、続きは?
お世話になっております。投稿主です。
下書きのメモ帳から全文をコピペしたつもりだったのですが、何故か中途半端なペーストとなってしまいました。
ネタではなく、メモ帳からも後半部がなくなってしまっています(酔ってなんかしたっぽい)
記憶を振り絞り、続きをアップしたいと思いますので、覚えていたらまた読んでやってくださいm(_ _)m
ちょっ、今、岩手の爺ちゃんちで荷物運び出してるわ!って、気持ちで読んでました😀
続き、楽しみに待っています。
「寄り合いから帰ってきた祖父と父の顔つきが険しかった」というところが気になりました。何か起こるのかな?
続き楽しみに待ってます!
とてもノスタルジックで香るお話でした。
続きが気になりますが高校生になった主人公が座敷わらしに会えたのかそれはまた別のお話という終わり方も良いのでは感じました。
今更投稿主です。
これ書いていた当時、自分的にはこれ以上ない作品としてアップしました。
結果的に後半紛失となりましたが、何度書き直しても、どうにもしっくりきません。
終わりは決してハッピーエンドではなかったです。むしろ鬱エンド。
嗚呼、きちんとバックアップを取っておけばよかった。