座敷童の相対性理論
投稿者:竹倉 (9)
俺が初めて彼女と出会ったのは、今から15年ほど前の秋頃になる。
これは両親の諸々の都合だったかで父方の田舎である岩手県へ行った時からの話。
一 2005/09月 一
当時俺はまだ5歳で、田舎の祖父祖母に会うのは初めてだった。
出迎えてくれた祖父祖母は、それはもうとても喜んでくれて、歓迎の言葉を投げかけてくれたのだと思う。
ただ、方言のせいで何を言ってるのかはさっぱり分からなかったが。
父には妹がいたらしいが、残念ながら夭折であったらしい。
なので従兄弟などもいなかったし、周り近所には一緒に遊べそうな子供もおらず、2日ほど過ぎるともう退屈で退屈で仕方がなかった。
することもなく、だだっ広い座敷で不貞寝をしていた時、どこからともなく視線を感じた。
父と祖父は近所の寄り合いに参加しているし、母と祖母は勝手場で食事の仕込をしている。
……..誰、かな?
ふと、襖を見てみると、ゆっくりゆっくりと開いていくのが見える。ゆっくり、ゆっくりと。
ヒョイと顔を出したのは10歳くらいの少女であった。彼女は俺と目が合うなり少し驚いていた様子であったが
「そこのわらす、そこのわらす、ちょっとこっちさこ」
と手招きをしてくる。そしてにこにこしながら一言。
「一緒に菓子でもたべような」
菓子という言葉に釣れられ、ホイホイとついていく自分。
スッと手を差し出され、手を繋いで一緒に歩く。
横を歩く彼女の出で立ちといえば、おかっぱ頭に、赤い振袖。
見上げてみれば、切れ長の細い目がにこやかにこちらを見つめている。
つい、目をそらす。
俺は一人っ子であった為、ねーさんがいればこんな感じなのだろうか、とおもうと何やら照れくさくなった。
続きが気になります
えっ 続き気になる
文末は書き途中かな?面白いから続きが気になりました。
え、続きは?
お世話になっております。投稿主です。
下書きのメモ帳から全文をコピペしたつもりだったのですが、何故か中途半端なペーストとなってしまいました。
ネタではなく、メモ帳からも後半部がなくなってしまっています(酔ってなんかしたっぽい)
記憶を振り絞り、続きをアップしたいと思いますので、覚えていたらまた読んでやってくださいm(_ _)m
ちょっ、今、岩手の爺ちゃんちで荷物運び出してるわ!って、気持ちで読んでました😀
続き、楽しみに待っています。
「寄り合いから帰ってきた祖父と父の顔つきが険しかった」というところが気になりました。何か起こるのかな?
続き楽しみに待ってます!
とてもノスタルジックで香るお話でした。
続きが気になりますが高校生になった主人公が座敷わらしに会えたのかそれはまた別のお話という終わり方も良いのでは感じました。
今更投稿主です。
これ書いていた当時、自分的にはこれ以上ない作品としてアップしました。
結果的に後半紛失となりましたが、何度書き直しても、どうにもしっくりきません。
終わりは決してハッピーエンドではなかったです。むしろ鬱エンド。
嗚呼、きちんとバックアップを取っておけばよかった。
続き読みたい
そこのわらす、そこのわらす。続きさ、書いてけろ。
素敵なお話で気に入っていますので
ぜひ、続きをお願いします。