私はいわゆる就職氷河期世代と言われている世代でした。
またインターネットもさほど普及していなかったため割りの良いバイトを探すのは至難の状況でした。
ほとんどの大学の同級生はコンビニや飲食店で時給700円くらいでバイトをしていました。今の奨学金制度もなかったのでほとんどが苦学生でした。
そんな時に同級生の1人が急に羽振りが良くなりました。居酒屋でお酒をおごってもらいながら理由を問いただしたところ、港湾運送のバイトで結構稼げるんだと言われました。
私はその話を聞いたときに一瞬でやばいバイトだと理解しましたが、本当に遊ぶお金もない状態だったので、時給2,000円という条件に惹かれて、ほかの同級生も含めてバイトに行くことになりました。
当日私は一抹の不安を抱えていましたが、不思議なことに幸か不幸か40度の高熱を出しました。
同級生に高熱でいけない旨を伝えてしばらくたったある日、例の同級生と同行したメンバーが港湾警察に捕まったとうわさが流れました。
本人たちは二度と学校に来ることなく退学になったので確認できませんでしたが、うわさでは危ない物を扱った輸送だったらしく警察に検挙されたようです。
私は同行しなくてよかった、後になって警察が私のもとにも事情聴取に来るかどうかで怖くて眠れませんでした。
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警察です( ゚д゚)。
そんな大事なことなぜ言わなかったの(●`ε´●)