霊感によって友を救う
投稿者:雨音 (10)
大学でテニスサークルに入っていましたが、その中で私と一緒の陰キャの男子がいて非常に仲良くなりました。
テニスだけでなく趣味の漫画やアニメの話で会うたびに盛り上がるような関係でした。ただ大学生は色恋ごともキャンパスライフの一つなので、テニスサークルの陽キャメンバーから親友のみ、女子との集まりに呼ばれるようになりました。陽キャメンバーのリーダーから私は毛嫌いされていたため、私は一度も声をかけられることはありませんでした。
親友は陰キャではありますが、声をかけられるとコミュニケーション能力があるのに目立たとうとはしないので、陽キャメンバーからは重宝されていました。私と遊ぶ時間も徐々に減っていき寂しい思いをしましたが、親友の雰囲気が徐々に陽キャ寄りに変わってきていて妙な胸騒ぎがしました。
私は女子たちに陽キャたちのうわさはどんなものかを聞きましたが、どうもよい評判を聞かないようでした。さらに嫌な胸騒ぎがするため、親友を呼び出し陽キャと関係を切るように説得しました。親友は自分が陽キャメンバーとつるんでいるのを私がねたんでいると思っていたのか、私を見下し聞く耳も持たない感じでした。
それでも私は親友のことを思い何度も何度も話し合い親友に私の思いが伝わりました。朝から嫌な胸騒ぎと、大事なコップを朝食後に落として割ってしまったため、血相を変えて親友に電話をしたところ、親友は陽キャメンバーからパーティーを誘われているようで、絶対に参加するように言われていたようです。私はインフルエンザになったと嘘をつきパーティーを断らせました。陽キャは罵声を浴びせるように親友を非難しました。
結局、親友がいない状態でパーティーを開催したようです。なぜ陰キャの親友にそこまで固執しているかが意味不明でしたが、次の週にことが発覚しました。女子の友達に聞いたところ、パーティーに参加していた女性陣は人妻だったようで、旦那に感づかれていることを人妻が陽キャたちに伝えたところ、親友を人柱にしようという話でまとまっていたようでした。件のパーティーで親友に睡眠薬を飲ませ、不倫の全責任を押し付けようとしていたそうです。それを私の霊感というか妙な胸騒ぎにより親友は回避することができました。
その出来事から10年経った今でも親友からは感謝されています。
こわいてすね。
ナイスですね〜