東日本大震災前の不思議な体験
投稿者:雨音 (10)
短編
2023/03/24
00:17
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多くの人が不幸のどん底に突き落とされた東日本大震災前の不思議な体験ですが、人は直感というものを大事にしたほうが良いと言われますが、私の会社は製造業のため、直感の類を全否定するような教育を行っていました。
そのため、直感で物事を言うと証拠は?とは間髪入れず怒られるような環境で仕事をしていたため、直感で思いついたことに対して自信を持てなくなっていました。
自身の直感を思い知ることになったのが3月11日の東日本大震災です。
記憶に鮮明に残っていませんが数日前に仙台で大きな地震があり少し不安な社員が多かったのを記憶しています。
3月11日の当日ですが、社員の一人が「空にプラズマが走ったように見えた。目の錯覚かな」と笑っていました。
私は直感で何かが起きると思い会社の一番頑丈と言われるフロアに移動をしました。仕事中に急に席を立って移動する私の姿を見て怪訝な社員いる中で緩やかに揺れが始まりました。
数日前の地震と一緒だねと言い合っている社員がいましたが1分近く揺れを収まらないため、みな血相を変えて机の下に入りました。
そのフロアは天井が割れていろいろなものが降り注ぎましたが、私のフロアは頑丈な作りのため、問題なく耐えていたようです。
幸運なことにけが人は出ませんでしたが、なんで君はあんな行動をしたの?と聞かれましたが、直感を軽視する会社なのであとあと面倒は話に発展しそうな気がしたので、おなかが痛かったのでとごまかしました。
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