「よくまあ、あんなところに店を出したもんだよ」
「町のもんなら、ただでもあそこに店は出さんなあ」
あの店は、県外のオーナーが経営しているらしいです。
それまで、あの界隈にはお店など、まったくなかったといいます。良くないことが起きる、と、町民たちに言われ続けている土地のようです。
そのお店はいまでもありますが、やはり、色々と変なことがあるようです。
この間、お店で働いているアルバイトの人が、突然倒れて搬送され亡くなったと聞きました。急病とのことですが、具体的な原因は分からないそうです。
また、お城の跡の近くにあるあの特別養護老人ホームは、わたしが在籍中だった頃からそうだったのですが、色々と問題が聞かれております。
虐待案件は数知れず、今ではそれが外部に盛大に漏れて、県や警察の手が何度も入っているそうです。
「この施設で働くと、心が妙に荒む。どうしてだか分からないが、暗く、怖い気持ちになる」
と、職員たちは呟いています。
今も、ひとり、ふたりと職員が辞めているようです。
新たに入社する人たちは、不思議に、過去になにか起こした人だったり、利用者に手を出したりするような問題ある職員ばかりだそうです。
どこからどこまでが古戦場の悪霊のしわざかは分かりませんが、良くないことが続いているのは確かなようです。
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これだけ古くからの怨念があるならお祓いや土地供養をかなり期間をかけないと駄目ですね。
まぁ特養だからね…訳アリの安い場所に建てがちだよね。