知人のAの話。
Aがまだ独身でアパートで独り暮らしをしていたころ、
ある日曜日の昼間にアパートに警察官がやってきた。
「近所の交番のものですがちょっといいですか?」と。
Aは普通に玄関の戸を開けた。
制服姿の若い警察官が立っていた。
その警察官が手帳をみせてから言うには、
「実はこのアパートに監禁されている人が居ると
通報がありまして、恐れ入りますが確認に・・」
とのことだった。
笑い事ではない話だったが、実際のところ、
その話の途中から警察官もAも苦笑いをしてしまった。
なにせ、そのときAと警察官は開け放した玄関で
会話をしていたのだが、その玄関からは
1Kのアパートの内部の間取りが丸見えで、
監禁どころか戸締りが不用心すぎると注意されかねないほどに
各部屋の窓が開けっぱなしになっており、
それが一目瞭然だったから。
もうAも笑いを隠さずに
「監禁・通報ですかあ、どうぞ調べてください」
と警察官を招き入れた。警察官も恐縮しながら
一応部屋の中に入り、押し入れや浴室などを確認した。
当然になにもみつからず、警察官は
「ご迷惑をおかけしましてすみませんでした」
と退去しようとした。
Aも一応、
「いったいどんな内容の通報があったのですか?」
と聞いてみたが、警察官は
そういうことには答えられないんです、すみません、と
謝罪をしたうえで帰っていった。
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オウムはサリンとかの前から結構こういう問題が話題になってましたからね…
日本中で同じようなことがあったのかもしれませんね