現在その小学校は150周年を越えましたので、古い校舎は全部建て替えられています。
今回の話は、ありきたりな学校の怪談となります
私がその小学校に在学していた頃の話です。その小学校には校舎の下にまだ防空壕の
跡がありました。
その入り口を、生徒の下駄箱で塞いでいたんです。
場所は正門ではなくて裏門でした。三年生の校舎は裏門から入る方が近いため、三年生と四年生
は裏門から通学していたのです。
緩い坂道を下ると裏門に至るわけですが、要は地下一階程度の低さになります。
古い校舎でした。
ある時、女子達が下駄箱から声がする。と言い出して先生を連れだし下駄箱でみんなで耳を
澄まして聞いてみる。みたいな事がありました
男子の一部がこれを知りまして、十人ほどの男子で「俺たちで調べよう」となったのです。
先生の率いた女子の下駄箱調査が終わった後に、男子だけでもう一度下駄箱を調べる事に
なりました。下校時間を過ぎて、先生が見回りに来るまでの時間です。下駄箱の場所が地下一階
程度の低さなので昼間でも蛍光灯が点いてるほど薄暗いのです。
小学生男子の考える事は本当に直情型で思いついた事を実行します
後先を考えず、数人がかりでクラスの人数分の下駄箱を動かすのです。
すると、ある下駄箱の後ろに扉があるのが判りました。
「これはなんだろう」「部屋がある」「誰か住んでるのか?」となり、開けようとなりましたが
「まて、まて 懐中電灯を持ってないと暗くてなにも見えないだろう」と一人が言い
「家から懐中電灯を持って来て明日この扉を開けてみようぜ」となったのです。
また、ウンセウンセと下駄箱を元に位置に戻して解散します。
翌日、言われた子が家から懐中電灯を持って来ました。
全員が下校して、先生は職員室に引き上げたのを待って、男子生徒が集まりました。
またもウンセウンセと下駄箱を動かして、その裏の扉を前にします
汚い埃がびっしりと着いた扉ですので、出入りしてる人などいるわけがないのですが
「通路があってどこかの教室に繋がってる可能性はある」
「理科室」か「視聴覚室」まで通路があるのだろう。と言い出す子もいるなかで、取っ手が
錆て汚いので雑巾を持って来た子が取っ手を回してみると「開くよ」と言うのです。
























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