【UFO撃墜事件】-女子大生 朽屋 瑠子-
投稿者:kana (210)
バージニア州ハンプトンにあるラングレー空軍基地から1機の超音速ジェット練習機が飛び立った。第15空軍隷下、第71戦闘訓練飛行隊所属のT38Cタロンだ。
このタロンは複座型の米空軍高等練習機で、前席に練習生、後席に教官を乗せて訓練飛行をすることができる。そして、この日飛び立ったタロンの前席には朽屋 瑠子(くちや るこ)が搭乗していた。
「どうだ、マーベリック(朽屋の事)。タロンで飛んだご感想は?」
「コックピットは狭いし・・・耐Gスーツで太もも締め付けられるし・・・」
「ん? 苦しいのか?」
「いえ・・・な、なんか・・・き、気持ちいいです、教官・・・」
「変わった性癖だな・・・」
「性癖言うな!!」
「現在高度5000フィート。マーベリック、操縦をそちらに渡す。操縦桿を握ってみろ」
「えっ・・・な、なんですか、急に・・・セクハラやめてくださいっ」
「アホかおまえは! 地上シュミレーターで覚えたことの実戦だ! 操縦して見せろ!!」
「あぁこっちの操縦桿か。ふぅ~アブナイ事考えちゃった。それじゃ、操縦替わります」
「よし、落ち着いて行け」
「インメルマンターーーーン!!!!」
「うっ、ぐぁぁぁぁぁぁ!!」
朽屋の乗ったタロンが突如垂直に急上昇したかと思うと、そのまま背面飛行に移り、今度は急速な180度ロールをして水平飛行に戻るマニューバ(空中動作)を見せた。
あまりの急激な動作に教官は目を白黒させた(正確には白青)。
「マ、マーベリック・・・落ち着け・・・」
「スプリットS!!」
「うっがぁぁぁぁぁーー」
今度は急激な180度ロールから背面飛行に移り、そのまま急降下。先程とは逆の機動だ。
「シャンデル!!」
「ぎゃああああ」
「スライスバック!!」
「うおぉおおぉ」
kamaです。自分で書いてて一番好き。朽屋瑠子シリーズ第13弾はアメリカの大学に通いつつ、UFOと遭遇するお話です。3連休のお供に、ぜひお楽しみください。ここで重要な出会いがあったりしますね。
ところで、作中「MIB」メン・イン・ブラックが登場しますが、ここではちよっとダサめな「ブラックメン」という呼称を使っています。これはボクが中山市朗先生の代表作『山の牧場』が大好きすぎて毎晩聞いて寝ていて、そのせいでそこに出てくる「これがブラックメンだ!」という少年の目撃例として使われるセリフが頭の中をぐるぐる回って、これはもうMIBではなくブラックメンと呼ぶしかない!!と思って使わせていただきました。
今田美桜で実写化して欲しい
藤井マリーはどうか?
クチヤさん、これ最後、ハルトマン大尉とバーに行った後いい感じになってやってますねぇコレは。
なんか無性に牛乳が飲みたくなった。
↑コメントありがとうございます。実写化とか、夢があっていいですね~~~妄想が膨らみます。
朽屋さんのプライベートに関してはボクは口をはさみません。もう大人ですし、恋愛は自由です。
あと、牛乳おいしそうでしたか?実はラストでもう一回現代に戻して三上と牛乳のみにいくオチも考えてたんですけど、まぁそれはまたの機会にとっておきます。
韓国語の怪談サイトでこちらのお話が取り上げられてましたね。やはり朽屋 瑠子シリーズは海外でも人気です!