床の劣化が早い事故物件の一室
投稿者:ジュリー (62)
短編
2022/04/25
18:42
1,175view
私の姉が数年前に引っ越した時の話です。
当時一人暮らしをしていた姉は近所の騒音に悩まされており、1日でも早く引っ越しを決めたいと焦っていました。
築30年以上の団地に引っ越しを決めたのですが、姉が住んでいたアパートよりもかなり老朽化した物件でした。
私の母も「なんでそんなところにしたの?」と姉に言っていたことを今でも思い出します。
姉が引っ越して1ヶ月程、近所の騒音に悩まされずのんびりした生活を送っていたそうです。
全面和室の部屋だったそうですが、玄関から一番遠い和室の畳に違和感を感じたと姉は言います。
他の畳と同じく全部新品にしていた畳が1ヶ月でその部屋だけ妙な日焼けと劣化。
替えてもどうせすぐにダメになるだろうと思い、姉は畳にカーペットを敷いたそうです。
カーペットを敷いてさらに1ヶ月、今度はカーペットが荒らされたようにボロボロに。
改めて住んでいる物件について管理会社に問い合わせたところ、事故物件だったそうです。
姉は引っ越しに焦っていてきちんと話を聞いていなかった自分が悪いと思い、3年住み続けました。
しかし、畳や敷物の劣化があまりにひどく、住んでいた3年で床が抜け落ちそうなぐらい悪化したため、再び引っ越しを決めたそうです。
なぜその部屋だけ劣化のスピードが速いのか、住んでいた姉にも原因が分からなかったと話していました。
前のページ
1/1
この話は怖かったですか?
怖いに投票する 10票
白蟻かダニでしょう。畳にカーペットはあかん。身体中チクチクするでしょう。怖いです