こわい話のよくある内容に「人玉」と言うのがあります。
この「人玉の話」には二種類あるのをご存じでしょうか?
ひとつは「墓場で見る」と言うもので、墓の中の遺体のリンが雨あがりに揮発して
青白い炎になったような見え方をする。と言うなんだか原因まで判ってるような話です。
もうひとつは「海で見られる人玉」です。猟師がよく夜中の海で見ると言うもので
直径が30センチから1mほど、までと大きい、海で人が死ぬと出る。と言われています。
ここまでが一般に皆さんが読んだりする本に書いてある「人玉の話」となります
では、私の祖母の体験を書いてみます。
最初は祖母がまだ30台の頃に見た人玉です
時刻は夕暮れ、家の玄関に長女の手を繫ぎ、三男を抱いて道に出た時に
塀の上をコロリ・・コロリと直径30センチほどの火に包まれたボールが転がっていたそうです。
塀の上を正確にコロリコロリと転がるのを見て、なぜか「火のようで火ではない」と感じて
長女の手を握り閉めてジッと見ていたそうです。
コロリ・・コロリとゆっくりと向かって来た火の玉は、祖母が見ている事に気がついたように
ピタリと止まりました。丁度5mほどの距離だったそうです。
ジッと見ているとますます「本当の火ではない」と・・火の燃え方が違う。
ボールの周りを薄い火の幕が包んでいるような燃え方で
ボールでありながら人の意思のようなものを感じた祖母は長女が気がついて指をさし
「おかあさん・・あれなに」と聞いて来たので
「ご先祖様が覗きにきたんだよ」ととっさに答えたそうです。
すると止まっていた火の玉はポンと弾んで、まるで回れ右をしたようにもと来た塀を
戻って行った。
まるで背中を向けたように見えた瞬間にフッと消えてしまいました。ここまでが
祖母から聞いた内容ですが、私は当時小学生でした。
祖母の葬式の時に、この時の長女である大叔母は60歳を越えていまして、この時の話を
改めて大叔母の口から聞きました。
「お母さんが「あれはご先祖様が・・」と言ったとたんに、火の玉が頷くようにポンと上に
飛び上がったのよ」と言うのです。
さて、この当時祖父母は青森県弘前にすんでいましたが、この十五年後に千葉県に引っ越して
来ます。祖母は海辺の家に住み毎日目の前の海を眺めて暮らしていました。


























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