その瞬間、私はムラツバキ君を思い出し、鳥肌が立ちました。
でも、なぜ。
亡くなっていたのだろうか。
いつ。
なぜ子どもの姿だったのだろう。
なぜ私を睨みつけていたのだろう。
そんな疑問が一気に頭へ浮かびました。
それでも私は妙なことが気になりました。
子どもが窓を叩いていたのなら、見えるのは上半身だけではないだろうか。
「なんで黒いズボンだってわかったの?」
すると夫は、
「やもりみたいに窓にへばりついてたからだよ」
と言いました。
私はさらにぞっとしました。
ムラツバキ君に何があったのか、私は知りません。
あの日夫が見たものが本当に彼だったのかもわかりません。
ただ、それ以来、彼のことを思い出すと少し怖くなりました。
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