父が20代、そして母と結婚した頃、つまり私が生まれる前の話です。
私の父は建築士の仕事をしており、遠くに行ったり近くで仕事をしたり仕事の場所が一定の場所ではありませんでした。
別の職場の道に周りが森で囲まれた様な不気味な所があります。その奥にトンネルがあり職場があると言う感じです。
そしてその職場になり本格的に働き出しました、帰りの時間は18時、風呂とご飯を早く食べたい父は車を飛ばしました。
そして先ほど言っていたトンネル前の森に囲まれた道へと移動。
その際父親は片手で運転をして片手はタバコに、片腕を窓を全開にして縁?の様な場所に置いていました。
手慣れた様子で運転する父、するといきなり
「ドン!!」
と大きな音がなりました。父は野生の動物でも轢いてしまったのかとも思いましたが止まるわけにもいかずそのままスルーし運転を続けました。
しかしまた「ドン!」と言う音は続きます。しかも何回も何回も父はあ、これは幽霊の仕業だと悟った様です。
そしてふとルームミラーを見ると一番後ろの窓に多数の手形がついていました。
父が見た事に気づいたのか音はどんどん増し、手形が外に出している腕の方に近付いてきます。
しかし父はタバコを持っていた為すぐに引き戻すことができず何かにつかまれました。
なんとかその手のような感覚を振り解きタバコを口に入れ窓を閉め、急いで家に帰ったそうです。
家に着いて父が車を見ても手形なんかは付いていません。不思議に思いご飯を食べた後腕の違和感から服を脱ぐと共にいた母があっっ!と大きな声をあげました。
なんと父の腕に手形のアザのようなものができていたんです。
父はこれは夢じゃなく本当のことだと自覚し、そのトンネルや道を使うのは避け、片手運転もやめたそうです。
その後父は何事もなく過ごしています。
私はその道を教えられていません、いつかそこを通ってしまうかもしれないと思うととてもゾクっとします。






















※コメントは承認制のため反映まで時間がかかる場合があります。