「はい。これあげる。じゃあ今日はありがとね」
そう言って車から出たユカコがアパートの自室へ戻ったのを見届けて、川口さんも自宅へと帰って行った。
家を出てからかれこれ2時間近くになるが明日は午後からの出勤なのが幸いだった。
それにユカコが元気になってくれたからまぁ結果的に良かったんじゃないかな。
そんな充足感と共にベッドに入り眠りに就こうとした時、帰り際に渡されたメモ用紙の存在を思い出した。
明日確認すればいいかと思ったが妙に気になってしまい、ベッドから出て明かりをつけてカバンから例のメモ用紙を取り出す。
四つ折りの紙を広げてみるとそこには。
『都合よくロープが切れるわけないだろ!!
バ———カ!!』
川口さんは思わずその乱雑な字が書かれたメモを放り投げた。
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後日、ユカコのアパートから女性の首吊り遺体が見つかったという報せが入ってきた。
遺体は死後一月以上経っていたという。
「それからは私鬱気味になっちゃいまして・・・」
川口さんは大きく溜息をついた。
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