あの絵は自宅に置いてきた。
両親に処分してもらった。
それから数十年後
両親は他界し、私自身も歳をとった。
父と同じでリサイクルショップ巡りが好きで色々なリサイクルショップを巡っている。
店を出ようとした時、ある親子に目がいき、驚いた。
子供が嬉しそうに絵を抱えている。
裏面しか見えなかったが間違いなくあの絵だと確信した。
「あ、あの、すいません…その絵は…」
恐る恐る親御さんに声をかけた。
「え?娘が気に入ったようなので購入しましたが何ですか?」
「そうですか…すいません…失礼しました。私も以前、同じような絵を持っていたので…」
嬉しそうな子供の笑顔を見て、何が起きたかは言えなかった。
あの絵だと確信はない。私の思い過ごしだと信じ、その場を離れた。
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