1年後、彼は都会と田舎の中間地点に拠点をつくり、
試行錯誤しながら農業をはじめ、必要な物資は都会から集め
るような生活をしていた。
無人でも源泉かけ流しになっている温泉を見つけ、
そのせいで風呂に入るのも好きになった。
2年後には、廃墟化する家々を見ながらも、農業を成功させ
ていく。成功と言っても自分が食う分だけ賄えればよいのだ。
大規模農業じゃなくてよい。
5年後には安定的に収穫ができるようになっていた。
10年後、それまでに災害にもあって苦労はしたが、
それらを乗り越える力を得た。
彼は55歳になっていたが、健康そのもので、
今や生きていくためのものはすべて自分で作っていけるよう
な、立派なジジイになっていた。
_______________________________________________________
まぶしい太陽の下、美しく仕上がった田畑を眺め、引き入れた水を見ながら、
ワイは思った。ここ10年間ほどに体験した異世界サバイバル。
それはこれまでの人生の中で最も充実した10年だった。
そしてこれらの体験は、なにも異世界じゃなくてもできる事ばかりだった。
その事に、いまさらながら気が付いた。
この世界は確かに不思議な世界ではあるが、
魔法が使えるわけでもなく、楽しいイベントがあるわけでもなく、
只々「生きる」ことを要求される毎日であり、
それに応えて只々「生きて」きた。
それが充実した人生を送るということだと、いまさらながらに気が付いた。
「ワイ・・・人生やり直したい・・・昔に戻って、ニートなんかヤメて、働くんや!!」
そう強く思った時に、なんだか急に目の前が真っ暗になって座り込んでしまった。
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・






















Mameです。
今回の作品は狭い世界で生きる主人公に、突如として夢のような広い世界が与えられるとどうなるか、
その落差が楽しい作品となりました。
そしてラストは実験的なマルチエンディングとしました。
希望と絶望、そのどちらも楽しめます。
絶望を味わいたくない人は途中で見るのやめてください。
よかったら、あなたがどちらのエンドを選択したか、書き込んでくれると嬉しいです。
最後まで見ました!こういう問題、これからも起きるでしょう!
1番怖いのは君だよね
Mameです。
【ニートワイ 異世界冒険に行ってきたンゴ】投稿から今日で1週間。
なんと3,706view!!・・・スゴイ!!
なのに怖いね投票6!!
えっ、みんな・・・これ読んだ人、異世界へ消えてしまうんか??
異世界モノと見せかけて実はアンチ異世界
😱