ふと意識が戻って目を開けると、そこは元居た自分の部屋。
20数年もヒキニートをしていた自分の部屋だった。
椅子にもたれかかり、ぼーっとした。
見ようと思っていた深夜枠の美少女アニメがもうすぐ終わる所だ。
「ワ、ワイ・・・夢を見てたんか? アニメがまだ終わってないってことは、20分ちょっと、ウトウトしてただけやんか。その20分の間に、10年分の夢を見ていたんか???」
信じられない。呆然と立ち尽くす。
・・・いや、この10年の間に培った生きるための技術のすべては体に刷り込まれている!
間違いない。あの異世界は本当に自分の体験として生きているのだ!
「こうしちゃおれん、ワイの畑・・・いや現実世界にそんなものはないかもしれんが、
それを一から作るために、ワイは田舎へ行くんや!行かねばならん!!」
闘志に火が付き、俄然やる気が起きた。部屋の真ん中で仁王立ちし、拳を固く握った。
その時、コンコンと扉をノックする音が聞こえた。
ハッとした。パッパや・・・思わず扉に駆け寄り、勢いよく扉を開けた。
そこには、父親がいた。
「パッパ!! 生きとったんか、ワレ!!」
思わずパッパに抱き着いた。そして涙ながらに語った。
「パッパ、ワイ、ニートやめる。明日から働きに出る。必ずまともな人生を送るで!」
パッパの顔を見ると、パッパの目からも涙があふれだしていた。
ワイは働いて、親孝行して、・・・で、できれば結婚もして子供作って・・・
家族を幸せにしていくんや!!
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・・・ワイ君の新たな人生の幕開けが、今スタートしました。
★★★★★★★★★★ True End ★★★★★★★★★★
ワイ君に幸あれ。
ここまで読んで満足した方は、
ここで評価をして引き返してください。
★【警告】★
ここから先は、Bad Endです。精神的に弱い方、現実問題で
悩んでいる方は読まないことをお勧めします。
読みたい方はご注意ください。
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Mameです。
今回の作品は狭い世界で生きる主人公に、突如として夢のような広い世界が与えられるとどうなるか、
その落差が楽しい作品となりました。
そしてラストは実験的なマルチエンディングとしました。
希望と絶望、そのどちらも楽しめます。
絶望を味わいたくない人は途中で見るのやめてください。
よかったら、あなたがどちらのエンドを選択したか、書き込んでくれると嬉しいです。