朝、窓から差す朝陽に目を覚ます。
「いかん、もうこんな時間じゃないか・・・遅れるぞ」
気合を入れてベッドから起き上がる。洗面台で顔を洗い、歯を磨き、ダイニングへ向かう。
妻が朝食を用意してくれているはずだ。
「おはよう。遅くなった。起こしてくれればよかったのに」
私は少しすねたように妻に文句を言ってみた。
「え?」・・・妻は少し驚いたような顔でこっちを見た。
気のせいか妻の顔がずいぶん老けて見えた。疲れた顔をしている。
普段マジマジと顔なんか見ることもなかったが、改めてみると妻もすっかり婆さんだ。
・・・いや、婆さんすぎやしないか?
「おまえ・・・誰なんだ?」思わずそんな言葉が口から洩れた。
そこへ一人の青年が入ってきた。
「ファ~おはよう。昨日ゲームしすぎちゃったわ」
「・・・お、おまえは、誰なんだ?」
私はイキナリ入ってきたそのふてぶてしい青年に尋ねた。
「あれ? 父さん、自分の息子の顔も忘れたの?」
「何をバカな・・・タカシはまだ小学生だぞ」
「もう~父さんボケたんかな?タカシは今年30歳です」
そこへ妻らしき老婆が口を開いた。
「お父さん、ワイシャツ着て、ネクタイして、どこかへお出かけなんですか?」
「お、お出かけって・・・会社に決まっとるだろうが」自分は既に困惑しはじめていた。
「お父さん、お父さんはね、1年前に定年退職してるんですよ、会社を」
「はぁ??」寝耳に水とはこのことか。昨日までバリバリと働いていて、今日だって大事な会議があるのだ。だから遅れるわけにはいかないと言うのに・・・
顔を見合わせる妻らしき女と、息子だと自称する青年。
「わけがわからない・・・いや、会社へ行けばハッキリすることだ」
家を出て30分ほどで会社に到着した。良かった。時間的には間に合っている。
会社の玄関先を総務の山田さんが掃除をしている。彼の日課だ。
「おぅ山田さん、おはよう」
「おはようございます!・・・あれ?佐山部長じゃないですか、お元気でしたか?」
kanaです。読んでくれてありがとうございます。
最近すっかり目がよわくなりまして、怪談ひとつ書くだけで視力が一気に落ちてしまいます。
ですので、これまでよりずっと遅いペースで書いていこうかな、とか思ってます。
たまーに見てやってください。
kanaです。ちょっと加筆しました。
ラストで死神が「今夜、お迎えにあがります」というセリフをより印象付けるため、
中盤で小林部長に「もうすぐ迎えの方がいらっしゃると思いますよ」と言われた後に
「む、迎えが・・・来る・・・だと?」という佐山さんのセリフを追加しました。
これで伏線がより強調されたかな、と思います。
あと、タイトルも買えてより強調しようかと思ったのですが、奇々怪々の規定で
投稿後はタイトル改変は禁止らしいので、このまま行きます。
※↑スイマセン、前の書き込み
買えて ✖
変えて 〇
コメント欄は書き直しできないのでここで訂正させていただきます。
タイトルもこのままで、いいですよ。
世にも奇妙な物語にありそう