私が小学生の頃、地元のサッカークラブに所属しており、休みの日には試合をしに遠征していました。
朝早くに集合場所に集まり、試合会場に行ける親の車に乗って移動していました。
とある試合当日の朝、私の親は急遽試合に行けなくなり、その日は同級生の加藤君の車に乗せてもらえることになりました。
加藤君の両親は毎回息子の試合に来て応援してくれていたのでよく他の子を乗せる機会も多かったです。
私も何度か乗せてもらったことがありましたが、1つだけ気になることがありました。
加藤君の車はファミリータイプのワンボックカー。
運転席、助手席に加藤君の両親。真ん中に加藤君ともう1人。後ろの座席に2人くらい乗れる車ですが、いつも後ろの座席には1人だけしか乗りませんでした。
荷物を置くわけでもなく毎回座席が1人分空いていたのです。
ぎゅうぎゅうに乗せたくないのだろうと小学生の頃は思いました。
その日も案の定、後ろの座席1人分空いていました。
試合会場に到着し、ウォーミングアップを終え、準備をしていた時、車に忘れ物をしたことに気付きました。
「すいません。車に忘れ物をしてしまって…」と加藤君の両親に伝えると、
「そうか!じゃあ、鍵渡すから取ってきな!戻ってくる時は鍵閉めてね」と優しく接してくれました。
車に急ぎ、鍵を開け、車内に乗り込んだ瞬間、
私の体は凍りつきました。
後ろの座席に誰か座っていたのです。
「えっ?誰?子供?」
私と同じくらいの小学生が座ってジっとこちらを見ていました。
私は少し混乱し、
「は?なんで加藤君の車に乗ってるの?」
考えてもわかるはずもなく、恐る恐る、
「君、だれ?」と聞きました。
座っている子は何も答えず、ただこちらを見ているだけでした。
「なぜ何も言わないんだ?どうしよう。加藤君の親に言った方がいいよな。」と色々考えていると遠くから呼ばれて体がようやく動きました。
私は急いで、車から降りて加藤君の父親のところに駆け寄りました。
「おじさん!車の中の後ろの座席に誰か知らない子が乗っているよ!」と私は慌てながらもなんとか伝えました。
すると、加藤君の父親は驚いた顔を一瞬し、私を見ました。そして、
「そうか。わかった。ほら、試合始まるから行きな!」と優しく微笑んでくれました。
困惑しながらも私は小さく頷き立ち去りました。
試合も終わり、帰宅する時間になってそれぞれが乗せてもらった車に乗り込んで行きました。
私は、
「あの子、いるのかな?」と思いながらも車に乗り込みましたがあの子はいません。
来る時と同じ、真ん中の加藤君の隣に座り、車は走り出しました。
帰宅する道中、今日の試合の事を話して私、加藤君、後部座席に座ってるもう1人の子の3人は疲れて寝てしまいました。
途中、目が覚めた私はボーッとしながら外を眺めていました。そして、何気なく前方にあるルームミラーを見てゾッとしました。
加藤君の父親がこちらをジっと見ていたからです。私は気のせいだと思い、寝たふりをしました。
地元に到着し、車を降りて加藤君の両親にお礼を言いその日は帰宅しました。
こわい
どういうことだ?
わかんないけどこわい
えぐいな、、、
どうゆうこと?
意味わかんないWWWWWWWWW
意味がわからなすぎて怖くなってきた