別の日の試合当日、その日も加藤君家の車に乗せてもらうことになりました。
私は前の時のことを思い出しましたが、我慢し乗せてもらうことにしました。
その日も後ろの座席は1人分空いてました。
その日以来、私は加藤君の家の車には乗らないようにしました。
6年生になり、最後の試合が終わって、クラブのメンバーとその親御さん達が集まりご飯を食べることがありました。
子供達はワイワイ話をし、大人達もそれぞれ話をしながら楽しい時間を過ごしました。
私は最後に、加藤君の父親に前に見た子供のことを思い切って聞こうと思いました。
「最後だし、聞いてみよう。俺の気のせいかもしれないし。」と思い、加藤君の父親のところに行きました。
「あの、前に車の中に知らない子が乗ってるって言ったことありましたよね?あれって…」
と小さな声で聞きました。
一瞬、目を見開いたように見えた後、
「あー、あの子はね。大丈夫。いいんだ。」
私は、答えになってないと思い、
「え?誰?どういうこと?」と続けて聞きました。
加藤君の父親は1つため息を吐き、いつものように優しい笑顔で私に近づき、
「お前は知らなくていいんだ!余計なことは誰にも言うな。わかったな!」と耳元で言いました。
目の前には加藤君の母親も立ってこちらを見下ろしていました。
今まで、優しく接してくれていた加藤君の両親が別人のように見え私は驚きながら、小さな声で、「はい。」と答えました。
加藤君の両親はニコリと笑い立ち去りました。
数十年後、同窓会で久々にクラブのメンバーに会い、昔話で盛り上がっていた時、加藤君の両親の事を思い出しました。
加藤君と2人だけになったタイミングで、
「なぁ、昔、よく車に乗せてもらったよな?ある時、忘れ物取りに行ったら知らない子が後部座席に座ってたんだけど…」と聞きました。
「あぁ、お前には見えてたもんな。誰にも言うなってオヤジに言われたろ?忘れろ。お前のためだ」と言ってその場を離れていきました。
その言葉を聞いた途端に背筋が凍る想いがしました。
私も結婚し、親になりファミリーカーに乗っているのですが、後部座席のあの席だけは未だに誰も座ったことがないからです。

























こわい
どういうことだ?
わかんないけどこわい
えぐいな、、、
どうゆうこと?
意味わかんないWWWWWWWWW
意味がわからなすぎて怖くなってきた
こわいね