赤信号で停車していた一台の乗用車が突然発進し、猛スピードで交差点内に侵入する。
車は十数人の歩行者を次々に無慈悲に跳ねた後も停車することなく走り続け、最後は前方のバス後部に衝突してからようやく止まった。
この事故で数人の死傷者が発生する。
亡くなった方の中にはまだ若い女性とその幼い子供もいた。
運転していたのは当時88歳の男性Sだった。
白髪をキチンと七三に分けた小綺麗な紳士という印象の彼はかつては医師で日常的に車を運転していたらしく、事故を起こした日もそうだったという。
世間やマスコミは徹底的に彼を糾弾した。
それは犠牲者の中にまだ若い母と幼い子供がいたということもあったのだが、それよりなによりSは決して自らの非を頑として認めなかったからだ。
担当の奥谷が取り調べをした時の彼の主張はこうだ。
その日は昼過ぎから車で出掛けました。
そして繁華街の交差点で信号待ちをしていたらいつの間にか足元に知らない老婆がいて、いきなり足を掴まれて無理やりアクセルを踏ませられたんです。
私は、、私は必死にブレーキを踏もうとしました。
でもダメだった、、ダメだったんです!
もちろんそんな無茶苦茶な抗弁が通るわけもなく、判決は五年の禁固。
だが彼は刑期を全うする二年前に獄中で亡くなる。
老衰だった。
「結局その老人が言いたかったのは運転席足元に皺だらけの老婆がいて、自分の足を掴んで無理やりアクセルを踏ませたということなんですか?」
やっぱ、ねこじろうさんは神っすね
その悲惨な事件の無限ループですか
コメントありがとうございます
━ねこじろう
七人ミサキみたいな感じで、誰か違う人を引きずり込む事で成仏できるとか
なるほど、呪いの連鎖ですね
━ねこじろう
一般の人だけでなく、警察まで…
すごく怖い話ですね…
面白い
本当に素晴らしい怖い話ですね
え、最初のおばさんもこんな感じだったんかな。だとしたら最初は誰なん?
こえー
様々なご意見、コメントありがとうございます。━ねこじろう
ねこさんはもっと評価されてもいい。ぽっと出の投稿者には負けてほしくないです。
応援ありがとうございます
━ねこじろう
怖い話ありがとうございました
読みやすいし、ひきこまれる。
「ブレーキとアクセル間違えた」とかいった暴走事故は実際最近やけに頻発してるから余計怖い