呆れ顔で脇田が問う。
「ははは、どうせアクセルとブレーキの踏み間違いに決まってるさ。
だいたいこんな狭いところに人なんか居れるはずがないだろ?」
と言って奥谷はチラリと足元に視線をやった。
するといきなり脇田が彼の二の腕を叩き「先輩ほら前前」と言う。
対面する信号は赤だった。
「おっと」
言いながら彼はあわててブレーキを踏む。
そしてふっと一息つくと「ふぅ危ない危ない、俺まであの老人みたいなことやりそうになった」
と言いながら奥谷は脇田の顔を見てからクスリと笑う。
それから一瞬の間があったその後だった。
いきなり何かが彼の足首をガシリと掴んだ。
え?
驚いた彼は思わず足元の暗がりに視線をやる。
そして一気に全身が総毛立つと、おかしな悲鳴をあげた。
あわわわわ!
この話は怖かったですか?
怖いに投票する 135票
やっぱ、ねこじろうさんは神っすね
その悲惨な事件の無限ループですか
コメントありがとうございます
━ねこじろう
七人ミサキみたいな感じで、誰か違う人を引きずり込む事で成仏できるとか
なるほど、呪いの連鎖ですね
━ねこじろう
一般の人だけでなく、警察まで…
すごく怖い話ですね…
面白い
本当に素晴らしい怖い話ですね
え、最初のおばさんもこんな感じだったんかな。だとしたら最初は誰なん?
こえー
様々なご意見、コメントありがとうございます。━ねこじろう
ねこさんはもっと評価されてもいい。ぽっと出の投稿者には負けてほしくないです。
応援ありがとうございます
━ねこじろう
怖い話ありがとうございました
読みやすいし、ひきこまれる。
「ブレーキとアクセル間違えた」とかいった暴走事故は実際最近やけに頻発してるから余計怖い