学校の夏休みの宿題ってさ。作文があるでしょ。
作文のテーマは『夏休みは何をしたのか』についてだったんだけど、Dさんは海に行った話を書いたんだよね。
やがて夏休みが終わり、学校の先生が国語の授業で皆の作文を読み上げたの。
出席番号順に生徒の作文を先生は読み上げていった。そしてDさんの作文が読まれる番になったんだよ。
確か内容はこうだった。
「私は海に行きました。早く泳ぎたかったので浮き輪をつけて海に入りました。」
先生がこの部分を読み上げた途端、教室中は笑いの渦に包まれた。
生徒の一人がこう言った。
「浮き輪をつけて泳ぐなんてダセェ!」ってね。Dさんの作文を読んでいた先生も笑っていた。Dさんは恥ずかしくて俯いてしまった。
私はこの話を聞いて怖いなと思った。
まずはDさんはクラス全員に苛められていたのかなって。先生もそれを黙認していた気がするし。
あとは…毎年海や川、プールで溺れて亡くなる人が出ているというのに、浮き輪をつけて泳ぐ人を笑う、その感覚に。
人って絶対自分は大丈夫だって思っているのね。
Dさんは最後にこう言った。
「ニュースで水難事故に遭った人の名前って出るときがあるでしょ?あったんだよね。何年か前に。私の作文をダサいと言って笑った奴と同姓同名の人が」
Dさんは俯いた。
Dさんのことをダサいと笑った人が水難事故に遭ったのかは分からない。だが自然を侮った瞬間、命を持っていかれるのだ。
私も気を付けよう。
( ゚д゚)。
因果応報ですね
因果応報ってやつですね