かぷせるほてる
投稿者:ねこじろう (147)
長編
2024/07/16
16:23
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梅雨入り直前の月曜に一泊の予定で私、黒田は部下の梶原と出張でF市に行った。
梶原はまだ入社1年目の大卒新入社員で、営業部課長の私は普段からいろいろと世話を焼いていた。
ひょろりと背丈の高い茶髪で色白の如何にも今風の23歳だった。
※※※※※※※※※※
F市の駅改札出口手前で、私は梶原に宿泊するビジネスホテルを尋ねる。
部課長クラスと出張する場合、電車の切符手配や宿泊施設の予約は新人が行うことが社の慣例だからだ。
「え!あの……」
梶原は驚いたように頭を持ち上げると、改札口を出た辺りで立ち止まりどぎまぎしている。
「なんだ、忘れたのか?」
私は焦る茶髪の頭に向かって言った。
「すみません、予約忘れました」
顔を赤らめて口惜しそうに下を向く梶原。
「しょうがねえなあ」
私は携帯を出し、よく利用するF市のビジネスホテルに予約の電話をする。
時間は午後6時30分を過ぎており、あいにくシングルの部屋は満室で私たちはカプセルに泊まることになった。
そのビジネスホテルは駅のすぐそばだったから、すぐにチェックインしてロッカーに荷物を置くと、二人で夕食をとることにした。
※※※※※※※※※※
「よくあることだから、気にするなよ」
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さすが、という内容でした。
面白かったです。
とく
お褒めの言葉、ありがとうございます
─ねこじろう
読みごたえ、ありました。
ありがとうございます
─ねこじろう
1ページ目の「そのビジネスホテルは駅のすぐそばだったから…」はカプセルホテルの間違いかと思います。
この話では駅前のビジネスホテルの一部フロアをカプセルとし、他のフロアは大浴場及びシングルダブルの一般のビジネスホテルフロアという設定にしたのですが。
━ねこじろう
「微唾みの泉」とは何でしょうか
知識不足ですいません..