【UFO撃墜事件】-女子大生 朽屋 瑠子-
投稿者:kana (210)
(うん、楽しかったね。これからも・・・)
(ううん、頼子ちゃん・・・実は私、今日はお別れを言いに来たの)
(お別れ? どうして? どうしたのルコちゃん?)
(私ね、悪魔に呪われてるの。だからね、死んだら悪魔になっちゃうんだ・・・)
(なにをバカなこと言ってるの?ルコちゃん)
(私からの最後のお願い・・・私が、もし悪魔になっちゃったら・・・その時は頼子ちゃんが私を殺して・・・殺して・・・お願い・・・)
(そんなことできるわけないじゃん!!)
だが、そう言ってる間に朽屋瑠子の身体からどす黒く、赤い煙のようなものがどんどん湧き出し、背中からコウモリのような羽根、口からキバ、頭からはツノ、腕には黒々としたウロコと真っ黒で長いツメが伸び、みるみる間に悪魔と化して行った。
(そんな・・・ルコちゃん・・・今助けてあげるからね・・・)
法王騎士団団長だけが持つことを許された聖剣ロンバルディアに聖なる光が灯る。
悪魔の化身となった朽屋が頼子を襲う。
(救済執行!!)頼子がロンバルディアを振り下ろす。キンっと音が鳴ったかと思うと
朽屋 瑠子は真っ二つに裂け、倒れ込んだ。
(ルコちゃん! ルコちゃん!! うわぁぁぁぁぁぁぁ)泣き叫ぶ頼子。
「ルコちゃん!!」ガバっと飛び起きる頼子。
「えっ・・・あれ・・・夢だったの?」頼子の頬は涙で濡れていた。
頼子は一旦起き上がり、部屋の明かりをつけた。
「あ~~っ!どうしてぇ・・・」頼子の机の上にあったマグカップが真っ二つに割れていた。
三人で分かち合ったあのマグカップだ。
「どうしよう~。ルコちゃんにバレたら怒られるかも・・・」
しばしマグカップを見つめる頼子であった。
・・・・・・
「こちらサタンズエンジェルス。ハルトマン大尉、マーベリック機から距離をとってください。操縦不能でキリモミ状態に入ると大尉も巻き添えを食う可能性があります」
「こちらハルトマン、もう1回だけチャンスをくれ」
ハルトマン大尉の機が朽屋の機の左側ギリギリまで接近していく。
「神よ・・・神様よ・・・いつもオレから奪っている『運』を、今日は全部まとめて返してもらうぜ!!・・・な、いいだろたまにはよっ!」
あとほんの数十センチで、二人とも接触して墜落するかもしれないような距離まで接近する。そして・・・
kamaです。自分で書いてて一番好き。朽屋瑠子シリーズ第13弾はアメリカの大学に通いつつ、UFOと遭遇するお話です。3連休のお供に、ぜひお楽しみください。ここで重要な出会いがあったりしますね。
ところで、作中「MIB」メン・イン・ブラックが登場しますが、ここではちよっとダサめな「ブラックメン」という呼称を使っています。これはボクが中山市朗先生の代表作『山の牧場』が大好きすぎて毎晩聞いて寝ていて、そのせいでそこに出てくる「これがブラックメンだ!」という少年の目撃例として使われるセリフが頭の中をぐるぐる回って、これはもうMIBではなくブラックメンと呼ぶしかない!!と思って使わせていただきました。
今田美桜で実写化して欲しい
藤井マリーはどうか?
クチヤさん、これ最後、ハルトマン大尉とバーに行った後いい感じになってやってますねぇコレは。
なんか無性に牛乳が飲みたくなった。
↑コメントありがとうございます。実写化とか、夢があっていいですね~~~妄想が膨らみます。
朽屋さんのプライベートに関してはボクは口をはさみません。もう大人ですし、恋愛は自由です。
あと、牛乳おいしそうでしたか?実はラストでもう一回現代に戻して三上と牛乳のみにいくオチも考えてたんですけど、まぁそれはまたの機会にとっておきます。
韓国語の怪談サイトでこちらのお話が取り上げられてましたね。やはり朽屋 瑠子シリーズは海外でも人気です!