【UFO撃墜事件】-女子大生 朽屋 瑠子-
投稿者:kana (210)
「オラぁぁぁぁ!!クッチャルコーー!!起きろーーてめぇ!!」そう叫ぶと、
F22胴体右側に埋め込まれているバルカン砲(M61A2機関砲)をぶっ放した。1秒間に100発撃てるというバルカン砲の射撃音は、もはや振動音のようにブーーーンと轟いた。最高発射速度に達した時の反動は2トンにも及び、戦闘機のスピードを若干落とすことさえある。
すぐ横でバルカン砲を撃たれた衝撃波と振動、そして煙が朽屋機を襲う。
「ううぅ・・・あと5分・・・寝かせて・・・」朽屋の意識が戻った。
「アホー!!起きろーー!!学校遅刻するぞーーー!!」
「ああぅ・・・牛ちゃんの世話・・・」
「起きろーーー!!そうだ、今朝はおまえが牛にエサやる当番だろがーーー!!」
「・・・は、はい・・・牛ちゃんにご飯・・・」
大尉はもう一度バルカン砲を撃った。
手でコックピット内をまさぐる朽屋・・・完全に目覚まし時計を留めようとする動きだ。
「クチヤーーー!!起きろーー!牛ちゃんも鳴いてっぞーーー!!」
「あ、はい・・・起きました・・・」
「官姓名を名乗ってみろ!!」
「・・・くちや・・・るこ・・・かもねぎめろん大学・・・1年」
「違うだろ!!おまえ今どこに座ってんだよ!!」
「えっ・・・どこ・・・ここ・・・あれ?」
「気付いたかマーベリック!! もう一度官姓名を名乗れ!!」
「あ・・・朽屋 瑠子・・・空軍付き・・・最上級曹長です」
「よーし、正気に戻ったか?」
「ハイ」
「よーし、マーベリック。これから基地へ帰投する。寝るのは基地についてからだ!」
「ラジャ」
なんとか意識を取り戻した朽屋。その後、無事基地まで帰投することができた。
基地では多くの隊員が朽屋とハルトマン大尉を出迎えた。
ここでもまた「マーベリック!マーベリック!マーベリック!」の大合唱となった。
・・・・・・
帰投して落ち着いたころ、朽屋はハルトマン大尉にお礼を言いに行った。
「ハルトマン大尉! ありがとうございました。起こしてくれなかったら、私死んでたかも」
「あぁ、この命知らずめ!ホント驚かされるぜ」
kamaです。自分で書いてて一番好き。朽屋瑠子シリーズ第13弾はアメリカの大学に通いつつ、UFOと遭遇するお話です。3連休のお供に、ぜひお楽しみください。ここで重要な出会いがあったりしますね。
ところで、作中「MIB」メン・イン・ブラックが登場しますが、ここではちよっとダサめな「ブラックメン」という呼称を使っています。これはボクが中山市朗先生の代表作『山の牧場』が大好きすぎて毎晩聞いて寝ていて、そのせいでそこに出てくる「これがブラックメンだ!」という少年の目撃例として使われるセリフが頭の中をぐるぐる回って、これはもうMIBではなくブラックメンと呼ぶしかない!!と思って使わせていただきました。
今田美桜で実写化して欲しい
藤井マリーはどうか?
クチヤさん、これ最後、ハルトマン大尉とバーに行った後いい感じになってやってますねぇコレは。
なんか無性に牛乳が飲みたくなった。
↑コメントありがとうございます。実写化とか、夢があっていいですね~~~妄想が膨らみます。
朽屋さんのプライベートに関してはボクは口をはさみません。もう大人ですし、恋愛は自由です。
あと、牛乳おいしそうでしたか?実はラストでもう一回現代に戻して三上と牛乳のみにいくオチも考えてたんですけど、まぁそれはまたの機会にとっておきます。
韓国語の怪談サイトでこちらのお話が取り上げられてましたね。やはり朽屋 瑠子シリーズは海外でも人気です!