忌蛇千箱(イシャチバコ)
投稿者:rark (32)
長編
2023/08/25
21:19
16,017view
「忌蛇千箱 (イシャチバコ)」
※この作品には、少しグロテスクな表現が含まれます。苦手な方は気をつけて閲覧をお願いします。
とある、夏休みの日のことです。
午前中の部活を終え、僕は額の汗を拭いながら、電車に乗り込みます。
昼間なので、そんなに人は多くありませんが、席はある程度埋まってるって感じ。僕は仕方がなく折りたたみ式の座席を倒して、そこに座り、カバンを足元に。そして携帯のロックを解いたその瞬間。
「ササ!オリアン テーシー!」
後ろから、甲高い声が響きます。ビックリして後ろを振り向くと、肩に大きめのカバンをかけた、少し太ったおばさんが誰もいない座席を覗き込むようにして、中国語と日本語が混ざったような、よく分からない言葉を大きな声で発しているんです。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
(電車の中の図)
━━━入口━━━━
|□ □|▋ |□ □|□ □
●
|□ □| |□ □|□ □
━━━入口━━━━
▋→僕が座っている、折りたたみ式座席
●→おばさんのいる場所
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
おばさんは、ほかの乗客のことなんか気にすることも無く、ずっと誰もいない座席に向かって、叫んでいます。
「タチ シェシェロンテーチ!!
オーナリ!オーナリ!!
シェシェロンテーチ!」
この話は怖かったですか?
怖いに投票する 40票
中国の呪いも恐ろしさですね。
楽しく読ませて頂きました。
4.8メートルて刻むなぁ