「東京都内の大手商社に勤めていたOL紀子さん24歳は、それはそれは美しく素敵な女性でした。
彼女には10歳年上の彼氏がいました。
二人は結婚の約束まで交わしていたんですね。
おお!何と素晴らしいんでしょう。
だけど、ああ、だけど、だけど……なーんと、彼氏には奥さんと子供がいたんですね!
あーん!ひどい!ひどすぎるわ!
しかも、しかもですよ、彼女の……彼女のお腹には……
あ、か、ちゃ、ん、が……
あー!かわいそう!
かわいそすぎるわ!
彼女は彼氏に結婚を迫りました。でも彼氏の答えは……?
そう!
もちろんNO。
悲観にくれた彼女はとうとう自宅のアパートで……」
ここでピエロの声は途切れる。
すると突然彼の頭部に強力な電流が通ったような強烈な痛みが走った。
「うわあああ!」
程なくしてサトルの意識は飛んだ
……
目覚めたとき、彼はどこかのリビングルームのテーブルに座っていた。
―ん?何で俺はこんなところにいるんだ?
見ると目の前に一枚の封筒がある。
宛名のところには『遺書』の二文字。
―何?
遺書?
なんで?
すると彼の体は彼の意思には全く従わず、勝手に立ち上がる。
―ち、ちょっと、待ってくれ!
何で体が勝手に動くんだよ?
この話は怖かったですか?
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嫌な事ばかり続くと、やっぱりへこむ。
怖い
死を体験できる映画館みたい。
使い方によっては自殺防止の教材になりそう