「あれ、骨じゃないですかね」
「えっ、・・・うーん、そうみたいだな」
リーダーは戸惑っていた。残っていた骨は一部分だったので
なんの動物の骨かまでは判然としなかったが、
そもそも檻は生きた動物を入れておくためのものなので、
骨が落ちていることはまずない。そしてこの血の跡の量も異常だ。
「あっちの奥にあるケージは犬用ですかね?」
「あぁそうだな。猟犬を一時的につないでおくための・・・」
そう言いながら1歩2歩と歩み寄るリーダーの顔色がだんだんと強張ってくるのがわかる。
「なんだこれは?」
リーダーは信じられないというような顔でケージの様子を見た。
ケージ内はやはり大量に血がまき散らされていた」
「これはノテさんがやったんでしょうか?」
「そんなバカな・・・ここにはノテが育てていた犬もいたのに・・・」
「事件があった時に、警察はこちらまではしらべなかったんでしょうかね?」
「・・・警察の事だから調べてはいるだろうけど・・・もしこれが犬の血なら、
事件とは関係ないと判断したのかもしれんしな・・・」
事件の被害者であるはずのノテさんが、手製の槍でケージ内の犬たちを
刺し殺していく姿が思い浮かばれた。
「犬たちの遺体はどこにいったんでしょう・・・」
「その辺に埋めたか・・・まさかノテが食っちまったわけじゃあるまい」
笑えない冗談だった。ノテさんは仔犬を食ったことがある。
「化け物に食べさせたんじゃないですか?」
「え?」驚いた顔でこちらを見るリーダー。
「なにかこのフィールドには犬たちの怨念のようなものが立ち込めている気がします」
「化け物に犬を食わせたってどーゆーこと?」
「私の推理ですが・・・その化け物、実はノテさんが育てたんじゃないでしょうか?」
「はぁ??」
「ノテさんは猟犬の訓練をしていたじゃないですか」
「あぁ・・・」

























kamaです。
こちらのお話を読む前に、私の投稿した「狩り宿の男」と「狩りの真実」をお読みになられると、前日譚としてより作品が楽しく読めると思います。
よろしくお願いします。
kamaです。
主人公の朽屋瑠子の声は、にじさんじのVtuber、レイン・パターソンさんの声をイメージしながら書きました。
前日譚とどちらも読ませていただきました!
とても読んでいて夢中になれる文章で素敵でした…..!
描写が細かくて、情景がわかりやすく脳裏に浮かんできて読みやすかったです!
続きも楽しみにしてます、!
↑kamaです。たくさん読んでいただいてありがとうございます。感謝!!
次回の予定は来年ですか?
↑kamaです。
次回作は来年になりそうですね。
他にも投稿しておきたい作品がたくさんありますので、次回のクッチャルコはお正月休みにじっくり書きたいと思います。
そう言えば確か以前に猪にまつわる話を投稿されましたが「殺生石」の周りで猪の死骸が発見したみたいだな。
↑なんだか意味深ですね。
おちゃらけて始まったから笑える話かなと思ったら
途中「スゴイ!お姉ちゃんもスゴイ!人間ってスゴイんだね!人間大好き!!」って子犬のセリフで
(´;ω;`)ブワッ ってなった。
↑kamaです。ありがとうございます。犬好きな人にはかわいそうなシーンもあり、申し訳ないです。
kamaです。
19ページ目にあった
「実は朽屋が寝てしまったあとにリーダーがあれこれいじりまわして遊んでいたらしい。」
という文章は、リーダーが朽屋の体をいじってるようにも読めてセンシティブでしたので、
「実は朽屋が眠っている間にリーダーがこのライフルをいじりまわして遊んでいたらしい。」
に変更させていただきました。
投稿後にも変更できるのが奇々怪々さんのいいところですね。
一昔前のSSをみたいで読みやすくて面白いです。クッチャルコはそのうち「キミたち〜!」とか言い始めるんですか?w
↑kamaです。どこかでいれますかw
獣医の犬の話しとか犬系多いですね
犬飼ってるんですか?
↑kamaです。
今は飼ってませんが犬も猫も鳥もハムスターも飼ってたことがあります。
普通におもしろい
内容もしっかりしてる