事件記者 朽屋瑠子
投稿者:kana (210)
「あれ、骨じゃないですかね」
「えっ、・・・うーん、そうみたいだな」
リーダーは戸惑っていた。残っていた骨は一部分だったので
なんの動物の骨かまでは判然としなかったが、
そもそも檻は生きた動物を入れておくためのものなので、
骨が落ちていることはまずない。そしてこの血の跡の量も異常だ。
「あっちの奥にあるケージは犬用ですかね?」
「あぁそうだな。猟犬を一時的につないでおくための・・・」
そう言いながら1歩2歩と歩み寄るリーダーの顔色がだんだんと強張ってくるのがわかる。
「なんだこれは?」
リーダーは信じられないというような顔でケージの様子を見た。
ケージ内はやはり大量に血がまき散らされていた」
「これはノテさんがやったんでしょうか?」
「そんなバカな・・・ここにはノテが育てていた犬もいたのに・・・」
「事件があった時に、警察はこちらまではしらべなかったんでしょうかね?」
「・・・警察の事だから調べてはいるだろうけど・・・もしこれが犬の血なら、
事件とは関係ないと判断したのかもしれんしな・・・」
事件の被害者であるはずのノテさんが、手製の槍でケージ内の犬たちを
刺し殺していく姿が思い浮かばれた。
「犬たちの遺体はどこにいったんでしょう・・・」
「その辺に埋めたか・・・まさかノテが食っちまったわけじゃあるまい」
笑えない冗談だった。ノテさんは仔犬を食ったことがある。
「化け物に食べさせたんじゃないですか?」
「え?」驚いた顔でこちらを見るリーダー。
「なにかこのフィールドには犬たちの怨念のようなものが立ち込めている気がします」
「化け物に犬を食わせたってどーゆーこと?」
「私の推理ですが・・・その化け物、実はノテさんが育てたんじゃないでしょうか?」
「はぁ??」
「ノテさんは猟犬の訓練をしていたじゃないですか」
「あぁ・・・」
kamaです。
こちらのお話を読む前に、私の投稿した「狩り宿の男」と「狩りの真実」をお読みになられると、前日譚としてより作品が楽しく読めると思います。
よろしくお願いします。
kamaです。
主人公の朽屋瑠子の声は、にじさんじのVtuber、レイン・パターソンさんの声をイメージしながら書きました。
前日譚とどちらも読ませていただきました!
とても読んでいて夢中になれる文章で素敵でした…..!
描写が細かくて、情景がわかりやすく脳裏に浮かんできて読みやすかったです!
続きも楽しみにしてます、!
↑kamaです。たくさん読んでいただいてありがとうございます。感謝!!
次回の予定は来年ですか?
↑kamaです。
次回作は来年になりそうですね。
他にも投稿しておきたい作品がたくさんありますので、次回のクッチャルコはお正月休みにじっくり書きたいと思います。
そう言えば確か以前に猪にまつわる話を投稿されましたが「殺生石」の周りで猪の死骸が発見したみたいだな。
↑なんだか意味深ですね。
おちゃらけて始まったから笑える話かなと思ったら
途中「スゴイ!お姉ちゃんもスゴイ!人間ってスゴイんだね!人間大好き!!」って子犬のセリフで
(´;ω;`)ブワッ ってなった。
↑kamaです。ありがとうございます。犬好きな人にはかわいそうなシーンもあり、申し訳ないです。
kamaです。
19ページ目にあった
「実は朽屋が寝てしまったあとにリーダーがあれこれいじりまわして遊んでいたらしい。」
という文章は、リーダーが朽屋の体をいじってるようにも読めてセンシティブでしたので、
「実は朽屋が眠っている間にリーダーがこのライフルをいじりまわして遊んでいたらしい。」
に変更させていただきました。
投稿後にも変更できるのが奇々怪々さんのいいところですね。
一昔前のSSをみたいで読みやすくて面白いです。クッチャルコはそのうち「キミたち〜!」とか言い始めるんですか?w
↑kamaです。どこかでいれますかw
獣医の犬の話しとか犬系多いですね
犬飼ってるんですか?
↑kamaです。
今は飼ってませんが犬も猫も鳥もハムスターも飼ってたことがあります。